「............っ、ぅ、なんで、そんなっ、」
ずっと、1人ぼっちだった。
私に優しくしてくれる人なんて、
元に戻れる希望が薄い、友達の2人しかいなかったのに。
「.........あー、なんか、
すげー、ほっとけねぇな」
「............っ、ぅ、同情、ですか?」
「ふはっ、なわけねーだろ。
そんなんだったら、海まで助けに行かねーつの」
ギュッと抱きしめられる温もりと。
人に心配されるのは、なんだかむず痒い。
だけど、彼が提案してくれた、
〝友達〟になってみたくて.....................
「............っ、うみ、青木羽海、です、」
まるで、
覚えたての日本語のような言葉で名前を言うと。