確か、
名前は宮森楓吾さん。
今思えば、
楓吾さんへの気持ちが、〝恋〟だったか?
そう聞かれると、回答に困るけど。
でも、当時は恋と信じて疑わなかった。
その、疑わない気持ちに、
容易につけ込まれてしまった結果...............
沙月ちゃんに、無理やり、
部屋に押し込まれて、外から鍵をかけられて。
楓吾さんと強制的に2人きりになった。
そこまでは、ギリギリ大丈夫だったけど。
いつも優しい楓吾さんも、
やっぱり中身は、〝男の人〟で。
一応、拒否はしたものの、
その夜だけの、正真正銘のワンナイト。
─────楓吾さんと身体を重ねてしまった。