(私は彼女じゃない。そんなのわかってる)

 結愛はそわそわとした。
 助けてもらったのにお礼一つも言えてない。安否も分からない。自分が碧央の命を奪ったようなものだ。

 買い物に行く途中だったがそれどころでは無く、家に帰り、シャワーを頭から被って心を落ち着かせた。

 結愛は自責の念に駆られ続ける。