買ったばかりのお弁当を見ながら
早く食べたいなと学食のテーブルに向かった。
碧央はポケットに手を入れて静かに着いてくる。

(尾行されてる?)

席に座ると案の定、向かい側に碧央が座った。

「ここ、座っても良いよね?」

「空いてる席はここじゃなくても……」

 碧央はやっと結愛の声が聞けてニヤニヤしていた。