「.........はぁーーーーー、やっぱ、むり、」



なんの変哲もない、水曜日の昼下がり。



私、手島律子(てしまりつこ)は、
大きなため息を漏らした。



...............いや、変哲もないは嘘だ。



私は、昨日、
ふいに思い立って、バイトを辞めてきた。



理由は簡単で、
〝ピンとこなかった〟から。



うーん。なんだろう?



バイトをしても、
〝なんのためにやっているんだろう?〟



そんな疑問が脳内を駆け巡って、
最終的には、
仕事で働いてるというよりも.....................



──────やらされている。



そこに辿り着いてしまうのがオチ。