私は、クリスタル・フォスター・アーチャー。冒険者の父と商人の母を持つきょうだいの末っ子だ。
父の家系は代々武術に優れ、とりわけ弓を使いこなすことでよく知られている。父は結婚する前に冒険者として成功し、引退した今でもその時に稼いだお金で暮らしていけるほどの人だ。
もちろん私の二人の兄や姉は、三人ともトップクラスの弓使いとして、冒険者の中では有名である。
私は常に三人と比べられ、父からは「なぜお前はできないんだ」と言われ続けてきた。
私がどれほどヘボかというと――
「……あぁ、ダメだ」
標準の練習用の的なのに、命中するのは七回に一回ほど。的が遠いわけでもない。弓使いであればこれくらいの距離は、『どれほど連続で命中させられるか』というぐあいだ。
ちっちゃい頃からずっと練習してきて、十七歳になったというのに。今や、そのようなちっちゃい子にすら抜かれるような状況だ。
私は『能なし弓使い』なのである。
父の家系は代々武術に優れ、とりわけ弓を使いこなすことでよく知られている。父は結婚する前に冒険者として成功し、引退した今でもその時に稼いだお金で暮らしていけるほどの人だ。
もちろん私の二人の兄や姉は、三人ともトップクラスの弓使いとして、冒険者の中では有名である。
私は常に三人と比べられ、父からは「なぜお前はできないんだ」と言われ続けてきた。
私がどれほどヘボかというと――
「……あぁ、ダメだ」
標準の練習用の的なのに、命中するのは七回に一回ほど。的が遠いわけでもない。弓使いであればこれくらいの距離は、『どれほど連続で命中させられるか』というぐあいだ。
ちっちゃい頃からずっと練習してきて、十七歳になったというのに。今や、そのようなちっちゃい子にすら抜かれるような状況だ。
私は『能なし弓使い』なのである。