― 僕と君の約束を覚えてるかな、もしかしたら君はもう忘れてるかもしれない。でも大丈夫、僕が必ず君との約束を果たしてみせる。君が忘れてしまっていても、僕が思い出させてあげるから。



僕の隣にはいつも君がいた。いてくれたって言った方が正しいかな、家庭環境にあまり恵まれていなかった僕を、君は何も言わずに全て受け止めてくれた。僕にはもう君しかいなかった。だから、いつか君を失うのが怖かった。でも、僕の気持ちとは裏腹に、君は急に僕の元へ来るのを辞めた。僕はいつかまた逢えることを信じて精一杯生きる努力をすると決めた。