小学生の頃、ストレスを溜め込んで学校に行けなくなったことがある。

その時のカウンセラーの先生に言われた。

“全部、ちょっとずついいんだね”って。


私は正直……納得いかなかった。

だって、普通の人と比べたらだいぶいいはずなのに、ちょっとずつだなんて言われてしまったからだ。


そんな私は、繊細なことを悪いこととは思わない。

むしろ、長所だと思っていた。


そんなある日……友達、いや親友に言われた一言。


『すごいよ、他人からしたら短所なのに長所に思えるなんて!』


なんの悪気もなく発せられた言葉は、私の心を砕くには十分すぎた。


私の“これ”って……邪魔、なのかな。