そうして幸せな一年があっという間に過ぎて、結婚式の日が来た。
結婚式の会場は、私とヴェルゼの魔法で作った花がいっぱいの庭園。ヴェルゼは妖精の花のお陰で花粉症が治った。だから花魔法も気にせずにもう、いつでも使える。私のドレスの色と合わせたピンク色の薔薇の髪飾り。それと色違いの赤い薔薇の花を魔法で出し、ヴェルゼの黒い衣の胸元に飾る。飾っている最中、ヴェルゼは言った。
「ルピナス、自らの意思で我と共に過ごすと選択してくれて、ありがとう」
ヴェルゼと結ばれるのは、周りが決めたことだと、私が悪魔に嫁ぐことが決定されてからは諦めていたけれど……。今はもうヴェルゼは私にとって、いなければならない存在となっていた。
「これからも、よろしくお願いします」
ふたりで見つめ合い微笑みあった。
「ルピナス、おめでとう」
お母様が泣きそうな表情でお祝いの言葉をくれた。横にはお父様、そしてお姉様達もいる。お姉様達と再会した時、以前とは様子が違い、私に対して丁寧に接してきた。多分、ヴェルゼが何かしたのだろう。
「お母様、お父様、そしてお姉様。来てくださりありがとうございます。そして今までお世話になりました」
「それではヴェルゼ様、ルピナス様、こちらへ」
エアリーの後をついていく。
人間と悪魔、そして花魔法を使う私と花粉症のヴェルゼ。私達の間には大きな壁があったけれど、それはもう消えて――。
私達は結婚をしてからも、ずっと幸せに暮らした。
結婚式の会場は、私とヴェルゼの魔法で作った花がいっぱいの庭園。ヴェルゼは妖精の花のお陰で花粉症が治った。だから花魔法も気にせずにもう、いつでも使える。私のドレスの色と合わせたピンク色の薔薇の髪飾り。それと色違いの赤い薔薇の花を魔法で出し、ヴェルゼの黒い衣の胸元に飾る。飾っている最中、ヴェルゼは言った。
「ルピナス、自らの意思で我と共に過ごすと選択してくれて、ありがとう」
ヴェルゼと結ばれるのは、周りが決めたことだと、私が悪魔に嫁ぐことが決定されてからは諦めていたけれど……。今はもうヴェルゼは私にとって、いなければならない存在となっていた。
「これからも、よろしくお願いします」
ふたりで見つめ合い微笑みあった。
「ルピナス、おめでとう」
お母様が泣きそうな表情でお祝いの言葉をくれた。横にはお父様、そしてお姉様達もいる。お姉様達と再会した時、以前とは様子が違い、私に対して丁寧に接してきた。多分、ヴェルゼが何かしたのだろう。
「お母様、お父様、そしてお姉様。来てくださりありがとうございます。そして今までお世話になりました」
「それではヴェルゼ様、ルピナス様、こちらへ」
エアリーの後をついていく。
人間と悪魔、そして花魔法を使う私と花粉症のヴェルゼ。私達の間には大きな壁があったけれど、それはもう消えて――。
私達は結婚をしてからも、ずっと幸せに暮らした。