大人は、いつも言ってくる
「自分らしく生きなさい。」
そう始まる日記。俺はいつ死んでいいと思っている。こうやって書いている今ですら死んでもいいと思う。俺はよくこうやって日記を書く。未来の自分に対して誰にも届かないSOSの手紙を。ある意味遺書なのかもしれない。こんな俺が書く遺書を、誰かに見せたくて誰かに気づいてほしくて。ここに俺の17年の人生を書き記そうと思う。
始まりが遅くなってしまうがここからが波乱の物語。小学5年の頃、俺は性別に違和感があった。
"俺は、男だ!"
というよりかは、
"女でも男でもない。"
と思っていた。
そんな中での、容姿や声といった自分に関する悪口が増えて言った。一番仲がいいと思っていた親友(今からこの子をAとしよう)からの心ない言葉がどんどん増えていった。その中でも印象的なものがある。
「春香ってガラスのハートの持ち主だよね。」
嫌なことがあるたびに泣いていた。それが原因でこの言葉を言ったのだろう。そこから俺は、雰囲気を壊したくなくて笑ってネタとしてやり過ごそうと思った。だけど、心は大雨が降っていた。
そんな中、小学6年の音楽の授業中クラスの男子からのいじめに耐えきれず授業中に泣いた。大嫌いな音楽の目の前で泣いた。その日は、担任不在でその音楽の先生が話を聞くことになった。そして今でも忘れられない言葉を先生が言った。
「春香さん、あなたもっと心を強くしなさい。」
言われたときの衝撃は、酷く痛かった。男子は責められづ
「次から気をつけてね。」
としか言われない。けど俺に対しては、
「何で泣いてるの。」
と冷たい先生。その話し合い中で次の授業が始まっていた。俺は泣きながら帰って、泣きながらテストを受けた。後ろに居た友達が試験監督の先生に事情を伝えてくたし、その後話を聞いてくれた。とても嬉しかった。
ただ、俺の精神はもうとっくに限界で脳裏にこんな2文字の言葉が出てきた
『自殺』
そう考えたら行動は早く、その当時の教室のベランダの柵に足をかけていた。体を出そうとした瞬間吐き気が俺を襲った。
『まだ生きたい。まだ楽しみたい。』
これは、俺に唯一あった理性が俺を止めた。
その2日後、俺が足をかけた柵が落ちた。原因は老朽化だったらしい。ここであることを考えたもし俺がもう少しでもあの柵に体重を乗っけていたら。そう思うとまた吐き気がした。
そんな中、1個の夢であった卒業式の指揮者になった。小学3年生からオーディション受けてたけど全然努力報われなくて選ばれなかった。小学5年生の在校生の歌で初めて指揮者になってこの夢ができた。ある日突然卒業式前最後の練習となった。コロナウイルス蔓延して休校を余儀なくされた。この学年に、このクラスにいい思い出はなかった。ただただ仲がいい友達と思い出を作る最後の1カ月が潰された。そして泣きながら言った。
「最後の。。休校前の最後の練習。このメンバーで歌う練習ができる。。最後の練習。色んな思いがあると思うけど。ありがとうの気持ち込めて最高の歌にしてください!!」
卒業式、俺は、胸を張って指揮を振った。あのキラキラした世界を忘れないだろう。
卒業式前も後も、コロナの自宅待機。ずっと部屋に籠っていた。動画見て体調悪いと嘘をつきベットでゴロゴロして気楽すぎてずっと笑っていた。と同時仲がいい子と話せないことが苦痛で仕方なかった。
入学式。ついに始まった中学校生活。なんとクラスは、友達と一緒。Aとは別れて安心した。でもここからも最悪な日々は続く。まず入学式だけの登校そこから5月初旬までは休校、家で課題を進める日々。そして5月中旬から分散登校、6月いつだか覚えてないけど登校再開。そして俺たちはいわゆる
"コロナ世代"
って言われるようになっていた。そんな時、1人の恩師に出会った。それは、10月とか秋だったと思う。その先生に悪口の件を話したら真剣に話を聞いてくれた。その先生とは交換日記をやって精神を保っていた。その一方で、悪口はもっと加速。え、どんな悪口があたかって?
「春香、テストの点数"20点も"上がったの?」
「春香、私とバトミントンやる気ある?」
なんか思い出したくない。今で吐き気がする。
上の言葉どれも悪口には一見、見えない。俺にとっては、今でも心に刺さっている言葉なんだ。ただただつらかった。これで悪口言われてるって言われてもって思う人も居るかもしれない。けど、この言葉によって俺は、
「テストこれでも、80点前後まであげたんだよ?てことは、向こうは20点も上がらない点数ってこと?」
「部活好きだよ。けど辞めたい。」
って思いながら笑って過ごしてた。そんな生活楽しいと思いますか?
中学2年生、恩師が夏休みから産休に入ると聞いてショックを受けていた。そんな中顧問として後に恩師になる大好きな先生が配属された。第一印象、バドミントン初心者の人もしくは生徒って感じの人でした。だけどバドミントン経験者で県大会にも何回も出場経験者がある先生だった。その先生のプレイを見た瞬間、俺はこう思った。
『こんな、プレイヤーになりたい!』
と思っていた。春大会があった。初の公式試合をAとダブルスで出た。その練習期間もまるで俺はマリオネットのように動かされていた。俺らのペアは部活で1番強かった。そして試合の結果は、
俺のミスで"1回戦負け"
俺は、泣きながら審判ボードを取りに行った。そしたらそこに大好きな先生が居たその時めちゃくちゃ心配された。仕事だけしっかりやって逃げて泣いていた。怖かった、顧問からもAからも責められると思っていたら。案の定だった、めちゃくちゃ責められた。
『あ。バドミントン辞めよう。』と思った。
しかし、春大会終わって6月前後に驚く情報が入った。Aが転校するという情報だった。正直嬉しかった。だってもう悪口言われなくてすむって思ったから。最後の情けでメッセージカードを作った。ただその時期、委員会に所属していた俺は、全然寝ていなかった。ついに限界が来て保健室で寝ていた。その時、寝れなくてずっと目を開けていた。
そしたら数分後に聞き覚えのある声がした。
「春香、居ますか?」
「あー、○○先生。体調どうですか?春香居ますよ。ここで寝てます。」
俺は、この会話を聞いた瞬間顔に掛け布団をかけた。だってそこには、恩師が居るんだから。カーテン開けた瞬間ヒョコっと顔を出した。するとニコニコしながら言われた。
「起きてるんかい笑。どう体調?担任の先生が気にしてたよ?いつも丈夫な春香が元気無いから。」
「ごめんなさい。。」
俺は泣き始めてしまった。
「どうしたんだよ!?何があった?」
「昨日、先生と喧嘩したの引きづって全然寝てなくて、朝御飯もあまり食べなかった。その後、Aの色紙で動いてたら体調悪化しました」
その後は、まず叱られた。体調管理をしっかりしなさいって。その後は、和解して話してた。そしたら
「あと数分は、しっかり寝なさい!」
と言われて俺は、眠りについた。
そこからは、楽しかった。悩むこともあったけど。
恩師とお別れした。大好きな先生と仲良くなった。そのお陰で数学をやり始めた。部長になった。"夏"
委員会で優秀賞を取った。委員長になった。大好きな先生と大会出て1位になった。"秋"
Aが冬休み練習に来て頑張って笑った。バレンタインをあげた。志望校を決めた"冬"
そして春休み直前俺は、聞きたくもない情報を電話で知る。それは
"Aが戻ってくる"
「自分らしく生きなさい。」
そう始まる日記。俺はいつ死んでいいと思っている。こうやって書いている今ですら死んでもいいと思う。俺はよくこうやって日記を書く。未来の自分に対して誰にも届かないSOSの手紙を。ある意味遺書なのかもしれない。こんな俺が書く遺書を、誰かに見せたくて誰かに気づいてほしくて。ここに俺の17年の人生を書き記そうと思う。
始まりが遅くなってしまうがここからが波乱の物語。小学5年の頃、俺は性別に違和感があった。
"俺は、男だ!"
というよりかは、
"女でも男でもない。"
と思っていた。
そんな中での、容姿や声といった自分に関する悪口が増えて言った。一番仲がいいと思っていた親友(今からこの子をAとしよう)からの心ない言葉がどんどん増えていった。その中でも印象的なものがある。
「春香ってガラスのハートの持ち主だよね。」
嫌なことがあるたびに泣いていた。それが原因でこの言葉を言ったのだろう。そこから俺は、雰囲気を壊したくなくて笑ってネタとしてやり過ごそうと思った。だけど、心は大雨が降っていた。
そんな中、小学6年の音楽の授業中クラスの男子からのいじめに耐えきれず授業中に泣いた。大嫌いな音楽の目の前で泣いた。その日は、担任不在でその音楽の先生が話を聞くことになった。そして今でも忘れられない言葉を先生が言った。
「春香さん、あなたもっと心を強くしなさい。」
言われたときの衝撃は、酷く痛かった。男子は責められづ
「次から気をつけてね。」
としか言われない。けど俺に対しては、
「何で泣いてるの。」
と冷たい先生。その話し合い中で次の授業が始まっていた。俺は泣きながら帰って、泣きながらテストを受けた。後ろに居た友達が試験監督の先生に事情を伝えてくたし、その後話を聞いてくれた。とても嬉しかった。
ただ、俺の精神はもうとっくに限界で脳裏にこんな2文字の言葉が出てきた
『自殺』
そう考えたら行動は早く、その当時の教室のベランダの柵に足をかけていた。体を出そうとした瞬間吐き気が俺を襲った。
『まだ生きたい。まだ楽しみたい。』
これは、俺に唯一あった理性が俺を止めた。
その2日後、俺が足をかけた柵が落ちた。原因は老朽化だったらしい。ここであることを考えたもし俺がもう少しでもあの柵に体重を乗っけていたら。そう思うとまた吐き気がした。
そんな中、1個の夢であった卒業式の指揮者になった。小学3年生からオーディション受けてたけど全然努力報われなくて選ばれなかった。小学5年生の在校生の歌で初めて指揮者になってこの夢ができた。ある日突然卒業式前最後の練習となった。コロナウイルス蔓延して休校を余儀なくされた。この学年に、このクラスにいい思い出はなかった。ただただ仲がいい友達と思い出を作る最後の1カ月が潰された。そして泣きながら言った。
「最後の。。休校前の最後の練習。このメンバーで歌う練習ができる。。最後の練習。色んな思いがあると思うけど。ありがとうの気持ち込めて最高の歌にしてください!!」
卒業式、俺は、胸を張って指揮を振った。あのキラキラした世界を忘れないだろう。
卒業式前も後も、コロナの自宅待機。ずっと部屋に籠っていた。動画見て体調悪いと嘘をつきベットでゴロゴロして気楽すぎてずっと笑っていた。と同時仲がいい子と話せないことが苦痛で仕方なかった。
入学式。ついに始まった中学校生活。なんとクラスは、友達と一緒。Aとは別れて安心した。でもここからも最悪な日々は続く。まず入学式だけの登校そこから5月初旬までは休校、家で課題を進める日々。そして5月中旬から分散登校、6月いつだか覚えてないけど登校再開。そして俺たちはいわゆる
"コロナ世代"
って言われるようになっていた。そんな時、1人の恩師に出会った。それは、10月とか秋だったと思う。その先生に悪口の件を話したら真剣に話を聞いてくれた。その先生とは交換日記をやって精神を保っていた。その一方で、悪口はもっと加速。え、どんな悪口があたかって?
「春香、テストの点数"20点も"上がったの?」
「春香、私とバトミントンやる気ある?」
なんか思い出したくない。今で吐き気がする。
上の言葉どれも悪口には一見、見えない。俺にとっては、今でも心に刺さっている言葉なんだ。ただただつらかった。これで悪口言われてるって言われてもって思う人も居るかもしれない。けど、この言葉によって俺は、
「テストこれでも、80点前後まであげたんだよ?てことは、向こうは20点も上がらない点数ってこと?」
「部活好きだよ。けど辞めたい。」
って思いながら笑って過ごしてた。そんな生活楽しいと思いますか?
中学2年生、恩師が夏休みから産休に入ると聞いてショックを受けていた。そんな中顧問として後に恩師になる大好きな先生が配属された。第一印象、バドミントン初心者の人もしくは生徒って感じの人でした。だけどバドミントン経験者で県大会にも何回も出場経験者がある先生だった。その先生のプレイを見た瞬間、俺はこう思った。
『こんな、プレイヤーになりたい!』
と思っていた。春大会があった。初の公式試合をAとダブルスで出た。その練習期間もまるで俺はマリオネットのように動かされていた。俺らのペアは部活で1番強かった。そして試合の結果は、
俺のミスで"1回戦負け"
俺は、泣きながら審判ボードを取りに行った。そしたらそこに大好きな先生が居たその時めちゃくちゃ心配された。仕事だけしっかりやって逃げて泣いていた。怖かった、顧問からもAからも責められると思っていたら。案の定だった、めちゃくちゃ責められた。
『あ。バドミントン辞めよう。』と思った。
しかし、春大会終わって6月前後に驚く情報が入った。Aが転校するという情報だった。正直嬉しかった。だってもう悪口言われなくてすむって思ったから。最後の情けでメッセージカードを作った。ただその時期、委員会に所属していた俺は、全然寝ていなかった。ついに限界が来て保健室で寝ていた。その時、寝れなくてずっと目を開けていた。
そしたら数分後に聞き覚えのある声がした。
「春香、居ますか?」
「あー、○○先生。体調どうですか?春香居ますよ。ここで寝てます。」
俺は、この会話を聞いた瞬間顔に掛け布団をかけた。だってそこには、恩師が居るんだから。カーテン開けた瞬間ヒョコっと顔を出した。するとニコニコしながら言われた。
「起きてるんかい笑。どう体調?担任の先生が気にしてたよ?いつも丈夫な春香が元気無いから。」
「ごめんなさい。。」
俺は泣き始めてしまった。
「どうしたんだよ!?何があった?」
「昨日、先生と喧嘩したの引きづって全然寝てなくて、朝御飯もあまり食べなかった。その後、Aの色紙で動いてたら体調悪化しました」
その後は、まず叱られた。体調管理をしっかりしなさいって。その後は、和解して話してた。そしたら
「あと数分は、しっかり寝なさい!」
と言われて俺は、眠りについた。
そこからは、楽しかった。悩むこともあったけど。
恩師とお別れした。大好きな先生と仲良くなった。そのお陰で数学をやり始めた。部長になった。"夏"
委員会で優秀賞を取った。委員長になった。大好きな先生と大会出て1位になった。"秋"
Aが冬休み練習に来て頑張って笑った。バレンタインをあげた。志望校を決めた"冬"
そして春休み直前俺は、聞きたくもない情報を電話で知る。それは
"Aが戻ってくる"