この出版社で何十冊のうちにひとつ見られる、物騒な設定をもつ一冊。
そういう雰囲気に挑んだ挑戦的な作品でした。
設定が破綻しておらず、それでいて良さを味合わせてくれる。
「死にたければ死ねばいい。それでも生きたい人の命は無駄にしない。それがこの国の答えになった。」
「もう夕日が沈んで夜が来るけど、僕は可憐という奇跡と出会った。
だからもう怖がらない。」
この文章たちが良さを表してくれます。
不思議な形で表現される純愛を、読んでほしいと思っています。
素敵な作品を読ませていただきありがとうございます。