お読みいただきありがとうございます。

 今回、巻頭(?)に「主な登場人物・用語解説」をつけました。
 長いですし、登場人物もたくさんいるので、「この人誰?」と思われたら、参考になさってください。
 ただし、若干のネタバレを含みます。
 ご了承ください。


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【主な登場人物】
[メイン]
■ロイ(ロイ・アストン)
 イシリアンテ王国宇宙開発局局員 運行指揮官見習い(大尉相当官)。イシリアンテ人。二十代半ば。
 元宇宙飛行士候補だったが、閉鎖環境でパニックを起こすため、運行指揮官に転身。

■チビ(ソーイチ)
 ミラの飼い猫。黒猫。かいがいしくミラの手伝いをする変な猫。子ども達からは「かわいくない」と言って、かわいがられている。
 日課は、屋根伝いで行う町のパトロール。

■ミラ
 アグノゥサにある食堂の女店主。アグノゥサ人。アラサー。
 第七期有人飛行計画でパイロットを務めたアルバートと恋仲だった。


[宇宙開発局]
■テッド(テッド・フロックハート)
 イシリアンテ王国宇宙開発局アグノゥサ支部局長補佐(少将相当官)。イシリアンテ人。四十代。
 アグノゥサ支部局ナンバー2。甘党。ロイのよき理解者。ソーイチの元飲み友達。紅茶は、バラのジャムをたーっぷり入れて飲むのが、家の習わし。
 昔は空軍のエースパイロット。

■イーハン(イーハン・ザキィ)
 イシリアンテ王国宇宙開発局局員 運行指揮官(大尉相当官)。アグノゥサ人。二十代後半。
 開発局周りの町で生まれ育つ。実家は薬屋。

■スズカ
 イシリアンテ王国宇宙開発局局員 主席運行指揮官(中佐相当官)。東の同盟国出身。アラフォー。
 若干表情が乏しい、デキル女。吸っている煙草の銘柄は十以上。

■スバル
 イシリアンテ王国宇宙開発局局員 宇宙飛行士(大尉相当官)。東の同盟国出身。二十代半ば。
 第八期有人飛行計画のパイロットに選ばれる。ロイとは恋仲。

■ヴィクター
 イシリアンテ王国宇宙開発局局員 宇宙飛行士(大尉相当官)。イシリアンテ人。二十代半ば。
 第八期有人飛行計画のパイロットに選ばれる。ロイとは幼なじみ。

■イアン(イアン・フロックハート)
 イシリアンテ王国宇宙開発局局長。六十歳手前。イシリアンテ人。

■マサル
 イシリアンテ王国宇宙開発局局長補佐官。四十代。東の同盟国出身。

***

■ソーイチ・マカベ
 イシリアンテ王国宇宙開発局局員 宇宙飛行士(少佐相当官)。東の同盟国出身。三十歳前後。
 第七期有人飛行計画でパイロットに就任。しかし、打ち上げ直前の事故で死亡。


[アグノゥサ]
■煙草のじいさん(マルコ)
 推定七十歳くらい。いつも民族衣装を身にまとって、日がな一日、水煙草を吹かしている老人。
 宇宙開発局をながめることと、子どもたちの見守りが日課。上の前歯はない。

■ザイル(ザイル・マフディ)
 アグノゥサ公国公主。七十代。昔は、反イシリアンテパルチザンのリーダーの一人。その時のケガで、左手の指がいびつである。
 紅茶はミルクティー派。

■タリム
 ミラの店に野菜を卸している青果店の青年。猫好き。

■イステア
 イーハンの甥。乳児期に負ったケガで耳が聞こえない。やっぱりチビは「かわいくない」と思いながら、かわいがっている。


【用語】
◆運行指揮官……ロケットや衛星の打ち上げ・運行の際、スケジュールなどの一切の指揮を担当する仕事。
 ※現実世界では「フライトディレクター」という仕事にあたります。

◆イシリアンテ王国……ユーラシア大陸っぽい大陸の、北の方にある国。寒い。寒い。とにかく寒い。

◆アグノゥサ公国……ユーラシア大陸っぽい大陸の中央に位置する、赤道に近い砂漠の小国。イシリアンテ王国宇宙開発局支部があるが、周辺は地図上に乗っていない。元々は交易商人アグノゥサ人が、中継地として使っていた場所。

◆東の同盟国……ユーラシア大陸っぽい大陸の、海を隔てたところにある島国。カンザシ挿したり、ショーユかけたり、お箸でごはんを食べる人たちの国。

◆例の大国……イシリアンテと宇宙開発を競っている国。デカイ。


お待たせいたしました。

    ――ようこそ、アグノゥサへ。