扉が開き幸翔さんと風雅さんが出てきた。
「ふーがー♡かっこよかったよー」
ベースの録音が終わったみたい。
「じゃあちょっと休憩にしましょう」
「めっちゃお腹空いたわ」
「空さんは?」
「あ、あたし呼んできますー」
真菜さんが空さんを呼んできて、みんなでお弁当を食べた。
食べ終わる頃西山さんが来た。
「これ食い終わったらもう録り終わった人達は帰っていいから、送ってく」
「はーい、今日全部録り終えるかな?」
「いやー俺とましろは無理だな……」
食事が終わると皆が帰っていき、私のキーボードのレコーディングに入った。
私が先に録るって事は、空さんはその後になるわけで、急ごうと思えば思うほど空回りして上手くいかない。
「焦んなくていいよ、一回セッションしよっか」
そんな私に気付いたのか空さんはブースの中に入ってきて緊張をほぐすように一回セッションをしてくれた。
「ありがとうございます」
その後録音をしたら驚くほど力が抜けていい音が録れた。
「すげー、音全然違うな、よし、OK」
スタッフさんのその声で私の録音は終わった。
「次俺のギターだから、お前帰っていいよ。歌録りは明日だな」
「でも……」
「明日も早いんだから、帰って早く寝ろ、アイツがまだいるはずだよ」
「真菜さんは空さんを送るためにいるんですよ? 私は西山さんが戻ってくるまで待ちます」
「俺タクシーで帰るから」
そう言うとブースを出て真菜さんを呼んだ。
「あーはーい」
どこからかそんな声がして真菜さんが駆けてきた。
「こいつ送ってって、俺タクシーで帰るから戻ってこなくていいよ、お前もそのまま帰って休んで」
「あ、はい、分かりましたー」
「空さんて口調はアレですけど優しいですよね」
「そうですね」
「顔もイケメンだし超キュンキュンしちゃう」
そんな話をしながら真菜さんに送ってもらい、部屋に戻った。
そして次の日朝から歌録りに行った。
ヘッドフォンから聞こえる音源にはもう空さんの歌が入っていた。
「あれ、昨日空さん歌も録ったんですか?」
「あー、そう。だからあとましろだけ」
スタッフさんにそう言われて歌ってみたら……
「歌いやすい……」
私が歌いやすいように先に入れてくれたのかな、なんて思った。
「ふーがー♡かっこよかったよー」
ベースの録音が終わったみたい。
「じゃあちょっと休憩にしましょう」
「めっちゃお腹空いたわ」
「空さんは?」
「あ、あたし呼んできますー」
真菜さんが空さんを呼んできて、みんなでお弁当を食べた。
食べ終わる頃西山さんが来た。
「これ食い終わったらもう録り終わった人達は帰っていいから、送ってく」
「はーい、今日全部録り終えるかな?」
「いやー俺とましろは無理だな……」
食事が終わると皆が帰っていき、私のキーボードのレコーディングに入った。
私が先に録るって事は、空さんはその後になるわけで、急ごうと思えば思うほど空回りして上手くいかない。
「焦んなくていいよ、一回セッションしよっか」
そんな私に気付いたのか空さんはブースの中に入ってきて緊張をほぐすように一回セッションをしてくれた。
「ありがとうございます」
その後録音をしたら驚くほど力が抜けていい音が録れた。
「すげー、音全然違うな、よし、OK」
スタッフさんのその声で私の録音は終わった。
「次俺のギターだから、お前帰っていいよ。歌録りは明日だな」
「でも……」
「明日も早いんだから、帰って早く寝ろ、アイツがまだいるはずだよ」
「真菜さんは空さんを送るためにいるんですよ? 私は西山さんが戻ってくるまで待ちます」
「俺タクシーで帰るから」
そう言うとブースを出て真菜さんを呼んだ。
「あーはーい」
どこからかそんな声がして真菜さんが駆けてきた。
「こいつ送ってって、俺タクシーで帰るから戻ってこなくていいよ、お前もそのまま帰って休んで」
「あ、はい、分かりましたー」
「空さんて口調はアレですけど優しいですよね」
「そうですね」
「顔もイケメンだし超キュンキュンしちゃう」
そんな話をしながら真菜さんに送ってもらい、部屋に戻った。
そして次の日朝から歌録りに行った。
ヘッドフォンから聞こえる音源にはもう空さんの歌が入っていた。
「あれ、昨日空さん歌も録ったんですか?」
「あー、そう。だからあとましろだけ」
スタッフさんにそう言われて歌ってみたら……
「歌いやすい……」
私が歌いやすいように先に入れてくれたのかな、なんて思った。