次の日。学校にて水無瀬に呼び出された私。

入れることない屋上で待っていると言われ、ヒヤヒヤしながら屋上の扉を開ける。


昨日、あの後すぐ帰ったからとはいえ少し冷えてしまった。ちゃんと睡眠を取らないと風邪ひきそうだ。

コイツは大丈夫なのかな、なんて思うとバカみたいに元気にしていた。


「どうしたの水無瀬」

「……結都」

「え?」

「俺ん下の名前だよ覚えとけバカ」

「はぁ!?知らねーよそんなの!」


名前を覚えるのが得意な私でさえ、覚えたくなくて忘れていた名前だ。


「はぁ……結都って言えばいいんでしょ結都!」

「お前の名前……なんだっけ?」

「李莉だよ!!」


はー……!本当なんかムカつく!


だけど……つい、ふっと笑ってしまった。


なんか、和むなぁって……コイツといると、言いたいこと言えてだいぶ楽だ。