一. ハンサムさんが訳した本
小説にはまったのは小学生のころ。
小学三年生の頃、勉強をするために学校の図書室に行ったとき図書委員会のお兄さんが私に声をかけてきた。
「僕は、東真一郎って言います。」
「私は、玲奈です。」
急な自己紹介に驚いて名前しか言えなかったが、東さんは確か五年生のはずだ。
よく聞く名前だったから憶えている。
「あのー、間違っていたらごめんね。玲奈さんってよくファンタジー系の本読むよね?」
「あっ!はい。読みます。」
「そのよかったら、オススメの本があるんだけど紹介してもいいかな?」
「ぜひお願いします。」
「じゃあこの本にしようかな。」
すると東先輩がとりだしたのは、
「今回紹介するのはこれ!じゃーん!!『傷竜と聖女の逸話』作・ベリー・ジョニン 訳・ハンサム。」
「それって!ハンサムすぎてペンネームをハンサムにしてしまった、人が翻訳している『ハンサムな僕が選ぶ最強にすばらしい作品』の中の一番オススメしているやつじゃないですか!!」
「!。おっ!正解!はいよかったらどうぞ。」
「ありがとうございます。」
「うん。どういたしまして、もし面白ければぜひ借りていってください!」
「わかりました。読んでみます。」
「うん。じゃあ、またこんどバイバイ。」
「はい。ありがとうございます。」
私が返事をすると小走りでカウンターに戻っていった。
そして私は静かに本を開いた。
『傷竜と聖女の逸話』
これはある国にいる聖女と傷ついた竜に起きた奇跡のはなし・・・
どのくらい時間がたったのだろう。
当たりはすっかり薄暗くなっていた。
そろそろ帰ろうと思い席を立つ。
すると、
「楽しそうに読んでいたから声をかけなかったけど、声をかけたほうが良かった?」
「あっ、いえ。全然大丈夫です。この本借りていきます。セリフがとっても印象的でした。」
「それならよかったよ。」
話しながらも彼はテキパキ手を動かすそして
「はい。できたよ。三年、虹岡玲奈さん。であってるかな。」
「はい。二週間借ります。」
「どうぞー。いっぱい読んであげてねー。」
「はい!ありがとうございました!先輩!さようなら!」
「また今度ね。さようなら。」
小説にはまったのは小学生のころ。
小学三年生の頃、勉強をするために学校の図書室に行ったとき図書委員会のお兄さんが私に声をかけてきた。
「僕は、東真一郎って言います。」
「私は、玲奈です。」
急な自己紹介に驚いて名前しか言えなかったが、東さんは確か五年生のはずだ。
よく聞く名前だったから憶えている。
「あのー、間違っていたらごめんね。玲奈さんってよくファンタジー系の本読むよね?」
「あっ!はい。読みます。」
「そのよかったら、オススメの本があるんだけど紹介してもいいかな?」
「ぜひお願いします。」
「じゃあこの本にしようかな。」
すると東先輩がとりだしたのは、
「今回紹介するのはこれ!じゃーん!!『傷竜と聖女の逸話』作・ベリー・ジョニン 訳・ハンサム。」
「それって!ハンサムすぎてペンネームをハンサムにしてしまった、人が翻訳している『ハンサムな僕が選ぶ最強にすばらしい作品』の中の一番オススメしているやつじゃないですか!!」
「!。おっ!正解!はいよかったらどうぞ。」
「ありがとうございます。」
「うん。どういたしまして、もし面白ければぜひ借りていってください!」
「わかりました。読んでみます。」
「うん。じゃあ、またこんどバイバイ。」
「はい。ありがとうございます。」
私が返事をすると小走りでカウンターに戻っていった。
そして私は静かに本を開いた。
『傷竜と聖女の逸話』
これはある国にいる聖女と傷ついた竜に起きた奇跡のはなし・・・
どのくらい時間がたったのだろう。
当たりはすっかり薄暗くなっていた。
そろそろ帰ろうと思い席を立つ。
すると、
「楽しそうに読んでいたから声をかけなかったけど、声をかけたほうが良かった?」
「あっ、いえ。全然大丈夫です。この本借りていきます。セリフがとっても印象的でした。」
「それならよかったよ。」
話しながらも彼はテキパキ手を動かすそして
「はい。できたよ。三年、虹岡玲奈さん。であってるかな。」
「はい。二週間借ります。」
「どうぞー。いっぱい読んであげてねー。」
「はい!ありがとうございました!先輩!さようなら!」
「また今度ね。さようなら。」