絶望的な返事に私はどうしよう、という言葉で頭が埋め尽くされた。
「……だ、旦那様……」
「もちろん無理にとは言わない。その日まで気持ちが持たないというのなら雅が申し出た離婚を快く受け入れ、破談にしよう。私はそれでも構わない。……雅は、どうしたい?」
さっきは中止にはできないと仰った旦那様。だけど私の気持ちを汲み取ったのか離婚の選択肢を出してきた。
その事にまた何も言えない私。
私は、一体どうしたいのだろう。
私は、旦那様のこと、どう思っているのだろう……。前は離婚したくて仕方なかった。
だけど今はこの生活がなんだか愛おしくて。
気持ちが、定まらない。
「そう不安そうな顔をするな。披露宴までまだ時間はある。ゆっくり考えて答えを出せ。もし離婚になったら私が上手く言っておくから」
よっぽど不安そうな顔をしていたのだろう。旦那様は私を見て、優しく笑ったあと頭を撫でてくれる。



