あれから数日が経ちクロノア達は、クラフト村近郊の森林にいた。

 (引き受けたのはいいけど。なんで野宿? 私ってなんなの……どうして、こういう状況に落ちいってるのよ)

 クロノア達が、なぜ野宿しているのか。


 その理由は、数日前に遡る――……。


 クロノア達は、クラフト村に着いた。

 『やっと着いたな!』

 そう言うとハウベルトは、辺りを見渡す。

 『ここまでくれば、滅多なことでは魔物に襲われる心配などない。それはそうと……宿屋を探さないとね』

 ディアナも辺りをキョロキョロと見渡し始めた。

 『そういえば……このクラフト村は、お酒が旨いんだったよなぁ。確か?』

 ハウベルトは、ヨダレを少し垂らすと手で拭い目を輝かせる。

 『美味しい、お酒かぁ〜』

 そう言うとクロノアは、目を輝かせ唾を飲んだ。

 『クロノア様も、酒が好きなのですか?』

 『ディアナ……うん。あっちでは、よく一人で飲んでた』

 そう言ったあと、クロノアは俯いた。

 (そういえば、ゲームやりながらよく飲んでたな〜……)

 『クロノア様は、恋人や友人などとは飲まれなかったのですか?』

 ハウベルトはクロノアを覗きこんだ。

 『……』

 クロノアは下を向いたまま、ピクピクっとこめかみの辺りを引きつらせる。

 『そっ、それは……ただ一人で飲むのが好きなだけだからね!! えっと……そうそう、とりあえず宿屋を探さなきゃだよね〜』

 クロノアは誤魔化した。

 ((はぁ、いないなこれは!!))

 二人は、心の中でそう思う。そして、そのことについて追求するのをやめる。


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 しばらくしてから泊まる宿をみつけた。そして、二部屋に分ける。

 『荷物は、あらかた片付いたみたいね。まだ夕食までには、時間もあるし……三人で市場とかみませんか?』

 『ディアナ、そうだね。私も色々と、揃えたい物とかあるし』

 そう言うと二人は、ハウベルトを誘い市場へと向かった。


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 市場を歩いていると奥の方に、何やら賑わっている楽しげな建物があったのでクロノアは気になる。

 『あの建物って、なんのお店?』

 そう聞くとハウベルトは、嬉しそうに口を開いた。

 『あれは酒場ですよ! それに昼間でも賑わっている理由は、あの建物の中にカジノがあるからなのですよ!』

 『クロノア様は、カジノに入られたことないの? もしないのであれば、試しに入ってみない?』

 そう言い二人は、クロノアをカジノへと誘い向かう。

 (えっと……これってただ単に二人が、カジノで遊びたいだけだよね?)

 そう思いながらもクロノアは、渋々とついていった。


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 それから数時間、経過する。ディアナとハウベルトはクロノアのことを忘れ、カジノに夢中になっていた。

 そんな中クロノアは一人寂しく酒場で飲んでいる。

 (はぁ〜、なんで市場に来たのにカジノで遊んでるのよ!! てか、私を忘れてるしさぁ)

 クロノアは一人で飲んでいたが、虚しくなってきた。

 (しょうがない。暇だし、私もカジノに行くか〜!!)

 そう思いクロノアは、カジノに行くことする。