死後残る君へ

青春・恋愛

鮎/著
死後残る君へ
作品番号
1718808
最終更新
2024/02/28
総文字数
15,446
ページ数
9ページ
ステータス
完結
いいね数
4
あらすじ
高校2年生の伊沢和樹は持病によって余命宣告を受けていた。

内臓の病気のため周囲に理解してくれる人はいない。
唯一その事情を知っているのは、隣の席に座る駒場夕梨だけだった。

「やることがない? なら私がたくさん見つけてきてあげる!」

彼女は持ち前の明るさで、やりたいことリストを筆頭に伊沢の下り坂な人生を前向きにしていく。

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

最初の2人のやり取りは青春そのもので、彼が絶望から光を見つける姿が印象的でした。
そして2人で過ごしていくうちに知る彼女の秘密……残酷な世界だな、と思ってしまいました。
それでも彼女の生き様はとても美しく、彼と同様に惹かれずにはいられませんでした。
最後、後悔が残るような会話は涙を誘われました。
2人がいつか、幸せ溢れる日常を過ごせることを願っています。
素敵な物語を、ありがとうございました!

2024/03/09 11:39

最初は元気なヒロインが手を引いてくれる話かな、と思っていたけどヒロインも同じ境遇だと知って驚きました。
読者にとってもそうだったように、主人公の伊沢くんにとっても影なんて形も見えないくらいに明るくて太陽みたいな存在だったのかなぁ…と思いながら読み進めました。
少し強引だけど、本当に無理強いはしない優しくて心地よい接し方でとても好きなヒロインです。
所々悪戯っぽい、からかうような時もありつつ優しく見守りながら話してくれているような雰囲気も好きなところです。
手を引かれた先で、新しい世界を知ることができた伊沢くんの見える世界が少し明るくなったんじゃないかな、と思わせてくれる心温まる話で良かったです。

その後に訪れる別れの時間は舞台の病室と同じように、暗くて肌寒いような切なさがある中でふたりが交わした約束が希望になって
ただ終わりに向かうだけだった伊沢くんも変われて、その先を目指して進んでいけた結末に繋がったと感じました。終わりは来るけど、どう終わるかを変えられたんじゃないかなと。
悲しみも希望もありつつ二人で精一杯生きた物語で素敵でした。

2024/02/29 21:59

この作品のひとこと感想

すべての感想数:5

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