「リューちゃぁん……」
「おっと、悪いな。ほれ」
リュードは泣きそうな顔をしているルフォンにマスクを手渡す。
「スーハー……うぅ、しょうがないんだけどすごい臭いだね」
「ル、ルフォンさん、それなんでふか?」
もう1人、涙目のユーディカはルフォンがマスクを付けて落ち着いて呼吸しているのを見て羨ましそうにしている。
「ええと、こちらの人たちは?」
一緒にいるので敵ではないけどリュードにとっては知らない人なので多少警戒する。
「私たちの護衛。お父様が付けてくれた人でツィツィナとユーディカ。こちらは私の大人の試練で同行者をしてくれているリュードだよ」
「ツィツィナです、よろしくお願いします」
「ユーディカでふ……」
「よろしく。これ予備だけど使う?」
「ありがとうございます!」
リュードが予備のマスクを渡すとすぐにユーディカがそれを身につける。
このマスクはいわゆるガスマスクであり、リュードのお手製である。
目の細かい布のフィルターの中に臭いを吸着してくれる素材が入れてあるのでつけて呼吸すると臭いはかなりマシになる。
ついでに少しでも気分が良くなればとルフォンが好きな香りがする香草も入っている。
どうしても臭いがダメだけど側にいたいと言ったルフォンのためにリュードが試行錯誤したものであった。
リュードがポーションを作るときにはよくこのマスクを付けてルフォンはリュードの様子を眺めていた。
ルフォンが大丈夫というまで試しに試して作ったものだから結構な効果がある。
ラストとツィツィナも欲しそうな顔をしているけどリュードとルフォン、そして予備の分と3つしかないものなのでもう余りはない。
残念ながら我慢してもらうしかない。
「それで調子はどう?」
ならば早く用事を済ませてここを出よう。
さっさと切り上げる方向でラストはリュードに進歩を聞く。
「たぶん上手くは出来てるけどなんせ試すわけにもいかないから分からないな。ぶっつけ本番にはなっちゃうけどしょうがない。言われた通りにはできてるから本物なら効果はあるはずだ」
モノランの言った通りに治療薬を作った。
治療薬というが材料からすると健全なものに使えば毒にもなりうるレベルのものであるとリュードは思った。
出来たからと言って効果を確かめる相手もいない。
「まあ、あとは俺の趣味でポーションでも作ってたよ」
道中でポーションを使う機会は意外とある。
細かいケガをすることは外にいればあるし、焚き火の火の粉が飛んで火傷したなんてこともある。
治せるなら治した方が絶対にいい。
リュードは誰かがケガするたびにポーションをさっと出してガンガン使うので残りも少なくなってきていた。
なのでここらで作っておいた。
設備が村にいたよりも良く、薬草も良いものが多いので村の時よりも良いポーションが出来上がっていた。
「まあとりあえずは準備はできたと思ってくれて構わない」
治療薬も出来た。
となると後は治療するのであるが治療薬の出来も治療そのものも自分の腕にかかってきている。
そう考えると緊張してくるがやるしかない。
何となくだけどこの薬は上手くいきそうな感じがすると手ごたえは感じていた。
「おっと、悪いな。ほれ」
リュードは泣きそうな顔をしているルフォンにマスクを手渡す。
「スーハー……うぅ、しょうがないんだけどすごい臭いだね」
「ル、ルフォンさん、それなんでふか?」
もう1人、涙目のユーディカはルフォンがマスクを付けて落ち着いて呼吸しているのを見て羨ましそうにしている。
「ええと、こちらの人たちは?」
一緒にいるので敵ではないけどリュードにとっては知らない人なので多少警戒する。
「私たちの護衛。お父様が付けてくれた人でツィツィナとユーディカ。こちらは私の大人の試練で同行者をしてくれているリュードだよ」
「ツィツィナです、よろしくお願いします」
「ユーディカでふ……」
「よろしく。これ予備だけど使う?」
「ありがとうございます!」
リュードが予備のマスクを渡すとすぐにユーディカがそれを身につける。
このマスクはいわゆるガスマスクであり、リュードのお手製である。
目の細かい布のフィルターの中に臭いを吸着してくれる素材が入れてあるのでつけて呼吸すると臭いはかなりマシになる。
ついでに少しでも気分が良くなればとルフォンが好きな香りがする香草も入っている。
どうしても臭いがダメだけど側にいたいと言ったルフォンのためにリュードが試行錯誤したものであった。
リュードがポーションを作るときにはよくこのマスクを付けてルフォンはリュードの様子を眺めていた。
ルフォンが大丈夫というまで試しに試して作ったものだから結構な効果がある。
ラストとツィツィナも欲しそうな顔をしているけどリュードとルフォン、そして予備の分と3つしかないものなのでもう余りはない。
残念ながら我慢してもらうしかない。
「それで調子はどう?」
ならば早く用事を済ませてここを出よう。
さっさと切り上げる方向でラストはリュードに進歩を聞く。
「たぶん上手くは出来てるけどなんせ試すわけにもいかないから分からないな。ぶっつけ本番にはなっちゃうけどしょうがない。言われた通りにはできてるから本物なら効果はあるはずだ」
モノランの言った通りに治療薬を作った。
治療薬というが材料からすると健全なものに使えば毒にもなりうるレベルのものであるとリュードは思った。
出来たからと言って効果を確かめる相手もいない。
「まあ、あとは俺の趣味でポーションでも作ってたよ」
道中でポーションを使う機会は意外とある。
細かいケガをすることは外にいればあるし、焚き火の火の粉が飛んで火傷したなんてこともある。
治せるなら治した方が絶対にいい。
リュードは誰かがケガするたびにポーションをさっと出してガンガン使うので残りも少なくなってきていた。
なのでここらで作っておいた。
設備が村にいたよりも良く、薬草も良いものが多いので村の時よりも良いポーションが出来上がっていた。
「まあとりあえずは準備はできたと思ってくれて構わない」
治療薬も出来た。
となると後は治療するのであるが治療薬の出来も治療そのものも自分の腕にかかってきている。
そう考えると緊張してくるがやるしかない。
何となくだけどこの薬は上手くいきそうな感じがすると手ごたえは感じていた。