「まだあんなにスケルトンが……」
「その上いるのはスケルトンナイトとスケルトンメイジか……」
チッパの町に来ていたスケルトンが全てではなかった。
2体のスケルトンナイトと2体のスケルトンメイジがデュラハンの前に待機している。
そしてその周りを囲むようにスケルトンがいる。
他のスケルトンは生み出されたそばから送り出していたようでデュラハンの護衛のスケルトンナイトとスケルトンメイジ、一部のスケルトンはそばに留めおいたみたいだった。
「いいか、ルフォンとヴィッツはモノランと周りにいるスケルトンとスケルトンナイト、スケルトンメイジを相手してくれ。俺とラストはデュラハンを倒すぞ」
「まさか……リュード」
「ここはダンジョンの外だからな、ボス以外をルフォンたちが相手しても大丈夫だろ。ただここでデュラハンを倒してダンジョン攻略となるのかも分からないけど」
ラストはイタズラっぽく笑うリュードを見て驚いていた。
リュードはなんとこの期に及んでラストの大人の試練のことまで考えてデュラハンと戦おうとしていたのであった。
今大人の試練なんて考えている場合ではないのだけど、ここにきてこの先で難癖付けられることも絶対に嫌だった。
だからリュードはラストとデュラハンを倒そうとしていた。
一応ダンジョンを攻略しろということはダンジョンのボスを倒せということと意味はほとんど同じである。
つまりデュラハンを倒せばダンジョンを攻略したことになる。
ダンジョンブレイクを起こした時どうなのかとか、外にいるデュラハンを倒したらどうなのかとかイレギュラーな状況ではある。
本来コルトンがいれば聞けて安心なのにと思うけれど、そういえばコルトンはどこにいるのか。
これまではリュードたちに先回りしてダンジョン付近にいたのに今回はコルトンの姿は見ていない。
バカ真面目に待っていたのだからダンジョン周りにいてもおかしくないはずなのにチッパの町にもいなかった。
「またやるだけやってみよう」
リュードとラストだけで倒せるならそれでいい。
危険そうならルフォンたちに助けてもらったって別にいい。
やるだけやってみようとリュードは笑ってみせる。
リュードたちに気づいたスケルトンが動き出す。
「私はもうあまり魔力はありませんので助けにはなれないかも知れませんよ」
「いてくれるだけでも心強いさ」
「リュードは口がうまいですね。道は私が開けて差し上げましょう」
モノランが大きな雷を落とす。
スケルトンの集団の真ん中が雷にやられて穴になる。
モノランはスケルトンの集団に突っ込むと前足でスケルトンを薙ぎ倒していく。
魔力がなくたって十分な戦力である。
「スケルトンは私に任せてください! みなさんは早く行って下さい!」
「ありがとうモノラン!」
モノランの背中から飛び出してリュードたちはスケルトンの集団を飛び越えて行く。
「はっ!」
しっかりとフルアーマーの鎧を身につけたスケルトンナイトが通さないと言わんばかりに立ち塞がった。
スケルトンナイトに対して前に出たのはルフォン。
スケルトンナイトの剣をかわして思い切り蹴りを入れて無理矢理前から退かせた。
「リュード様、ご領主様を……ラスト様をお頼み申し上げますよ」
スケルトンメイジがルフォンに向かって氷の塊を発射する。
それをヴィッツが炎をまとった剣で切り裂いて防ぎ、ルフォンとヴィッツの二人は足を止めた。
そのままリュードとラストは走り抜けていく。
「また2人で戦うことになりましたな」
「ヴィッツさんなら強いから大歓迎だよ」
「お褒めにあずかり光栄でございます。さっさと終わらせてペリアリーフの使い方でも話し合いましょうか」
ペリアリーフとはルフォンがもらってきた香辛料の1つの名前である。
「そうだね。お昼もちゃんと食べてないしお腹が空いちゃう前に終わらせたいね」
少しだけこれまでのスケルトンナイトやスケルトンメイジとは違う雰囲気がある4体が二人に迫る。
しっかりと鎧を着ていて錆び付いてもいない綺麗な剣や槍を持ったスケルトンナイト。
厚めの生地で作られたローブに身を包み魔法補助具として作られた杖を持っているスケルトンメイジ。
錆びてボロボロの鎧を着て、切れ味の悪そうな剣を持ったスケルトンナイトや薄い破れかけのローブを着たスケルトンメイジとは明らかに異なっていた。
「お気をつけください。これまでのスケルトンとは違うようです」
スケルトンナイト同士の装備はどこか似ていて、スケルトンメイジの装備も互いに似ている。
そして4体1まとまりになっていることが見てとれる。
ルフォン達を見てすぐに襲い掛かってもこない。
何か他のスケルトンとは異なっていることが感じ取れる。
「私が前に出ますのでサポートをお願いします」
相手は4体。
数も多いしこうした違和感を感じた時はその正体を見極めなければ痛い目を見ることがある。
「行きますよ!」
ヴィッツが槍のスケルトンナイトに切りかかる。
普通のスケルトンなら防ぐこともしないしできないような一撃だった。
スケルトンナイトであっても大体防御も間に合わないものなのだけどこの槍のスケルトンナイトはヴィッツの剣を受け止めた。
受け止めるだけの速さと力がある。
すぐさま剣のスケルトンナイトとスケルトンメイジの攻撃を警戒したヴィッツは驚いた。
剣のスケルトンナイトはヴィッツを無視してルフォンの方に向かった。
そしてさらにヴィッツの横を魔法が飛んでいく。
スケルトンメイジもルフォンの方を狙っているのだ。
ヴィッツとルフォンがどちらが弱そうか。
老人と女性であり、なかなか判断が難しいところではあるが剣を持った老人とナイフを持った女性なら女性の方が弱そうだとみるものももちろんいるだろう。
「その上いるのはスケルトンナイトとスケルトンメイジか……」
チッパの町に来ていたスケルトンが全てではなかった。
2体のスケルトンナイトと2体のスケルトンメイジがデュラハンの前に待機している。
そしてその周りを囲むようにスケルトンがいる。
他のスケルトンは生み出されたそばから送り出していたようでデュラハンの護衛のスケルトンナイトとスケルトンメイジ、一部のスケルトンはそばに留めおいたみたいだった。
「いいか、ルフォンとヴィッツはモノランと周りにいるスケルトンとスケルトンナイト、スケルトンメイジを相手してくれ。俺とラストはデュラハンを倒すぞ」
「まさか……リュード」
「ここはダンジョンの外だからな、ボス以外をルフォンたちが相手しても大丈夫だろ。ただここでデュラハンを倒してダンジョン攻略となるのかも分からないけど」
ラストはイタズラっぽく笑うリュードを見て驚いていた。
リュードはなんとこの期に及んでラストの大人の試練のことまで考えてデュラハンと戦おうとしていたのであった。
今大人の試練なんて考えている場合ではないのだけど、ここにきてこの先で難癖付けられることも絶対に嫌だった。
だからリュードはラストとデュラハンを倒そうとしていた。
一応ダンジョンを攻略しろということはダンジョンのボスを倒せということと意味はほとんど同じである。
つまりデュラハンを倒せばダンジョンを攻略したことになる。
ダンジョンブレイクを起こした時どうなのかとか、外にいるデュラハンを倒したらどうなのかとかイレギュラーな状況ではある。
本来コルトンがいれば聞けて安心なのにと思うけれど、そういえばコルトンはどこにいるのか。
これまではリュードたちに先回りしてダンジョン付近にいたのに今回はコルトンの姿は見ていない。
バカ真面目に待っていたのだからダンジョン周りにいてもおかしくないはずなのにチッパの町にもいなかった。
「またやるだけやってみよう」
リュードとラストだけで倒せるならそれでいい。
危険そうならルフォンたちに助けてもらったって別にいい。
やるだけやってみようとリュードは笑ってみせる。
リュードたちに気づいたスケルトンが動き出す。
「私はもうあまり魔力はありませんので助けにはなれないかも知れませんよ」
「いてくれるだけでも心強いさ」
「リュードは口がうまいですね。道は私が開けて差し上げましょう」
モノランが大きな雷を落とす。
スケルトンの集団の真ん中が雷にやられて穴になる。
モノランはスケルトンの集団に突っ込むと前足でスケルトンを薙ぎ倒していく。
魔力がなくたって十分な戦力である。
「スケルトンは私に任せてください! みなさんは早く行って下さい!」
「ありがとうモノラン!」
モノランの背中から飛び出してリュードたちはスケルトンの集団を飛び越えて行く。
「はっ!」
しっかりとフルアーマーの鎧を身につけたスケルトンナイトが通さないと言わんばかりに立ち塞がった。
スケルトンナイトに対して前に出たのはルフォン。
スケルトンナイトの剣をかわして思い切り蹴りを入れて無理矢理前から退かせた。
「リュード様、ご領主様を……ラスト様をお頼み申し上げますよ」
スケルトンメイジがルフォンに向かって氷の塊を発射する。
それをヴィッツが炎をまとった剣で切り裂いて防ぎ、ルフォンとヴィッツの二人は足を止めた。
そのままリュードとラストは走り抜けていく。
「また2人で戦うことになりましたな」
「ヴィッツさんなら強いから大歓迎だよ」
「お褒めにあずかり光栄でございます。さっさと終わらせてペリアリーフの使い方でも話し合いましょうか」
ペリアリーフとはルフォンがもらってきた香辛料の1つの名前である。
「そうだね。お昼もちゃんと食べてないしお腹が空いちゃう前に終わらせたいね」
少しだけこれまでのスケルトンナイトやスケルトンメイジとは違う雰囲気がある4体が二人に迫る。
しっかりと鎧を着ていて錆び付いてもいない綺麗な剣や槍を持ったスケルトンナイト。
厚めの生地で作られたローブに身を包み魔法補助具として作られた杖を持っているスケルトンメイジ。
錆びてボロボロの鎧を着て、切れ味の悪そうな剣を持ったスケルトンナイトや薄い破れかけのローブを着たスケルトンメイジとは明らかに異なっていた。
「お気をつけください。これまでのスケルトンとは違うようです」
スケルトンナイト同士の装備はどこか似ていて、スケルトンメイジの装備も互いに似ている。
そして4体1まとまりになっていることが見てとれる。
ルフォン達を見てすぐに襲い掛かってもこない。
何か他のスケルトンとは異なっていることが感じ取れる。
「私が前に出ますのでサポートをお願いします」
相手は4体。
数も多いしこうした違和感を感じた時はその正体を見極めなければ痛い目を見ることがある。
「行きますよ!」
ヴィッツが槍のスケルトンナイトに切りかかる。
普通のスケルトンなら防ぐこともしないしできないような一撃だった。
スケルトンナイトであっても大体防御も間に合わないものなのだけどこの槍のスケルトンナイトはヴィッツの剣を受け止めた。
受け止めるだけの速さと力がある。
すぐさま剣のスケルトンナイトとスケルトンメイジの攻撃を警戒したヴィッツは驚いた。
剣のスケルトンナイトはヴィッツを無視してルフォンの方に向かった。
そしてさらにヴィッツの横を魔法が飛んでいく。
スケルトンメイジもルフォンの方を狙っているのだ。
ヴィッツとルフォンがどちらが弱そうか。
老人と女性であり、なかなか判断が難しいところではあるが剣を持った老人とナイフを持った女性なら女性の方が弱そうだとみるものももちろんいるだろう。