Snow magic

「ねぇ、椛。」

「えっ?あ、うんっ。」

先に口を開いたのは、柚燈で慌てて頷く。



「…ここ寒いし、坂の上のカフェ行かない?話はそこでするから。」

坂の上のカフェってことは、この前叶葉さんと打ち合わせに使ったところということだろうか。


「…うん、いいよ。」

「じゃ、行こ。」


と言って、慣れたように方向転換して坂を登っていったので、半歩後ろに下がって柚燈について行った。