今、叶葉さんは純愛ラブストーリーを書いている。
ある日、彼氏に振られて1人で大好きな水族館にいるところで同じく1人きりの男性と出会う。
徐々に2人ともお互い気を許すが、何も進展しない。毎週土曜日にジンベイザメの水槽の前だけで、会うだけの2人。
そんな2人のゆっくり進む温かいストーリーだ。
「……はあ。やっぱ、叶葉さんってすごいですね…。」
冒頭だけなのに読んだ私の口からは感嘆のため息が出た。
創り上げたはずの話が本当の事実みたいで、読みやすいし感情移入がしやすい。
……中途半端に書いていた私とは大違いだ。
「そう?ありがとうね〜。」
と叶葉さんは、朗らかに笑った。
そして、
「……それに、これ本当の部分もあるしね。」
と、窓の外へ視線を移してからポツリと呟いた。
ある日、彼氏に振られて1人で大好きな水族館にいるところで同じく1人きりの男性と出会う。
徐々に2人ともお互い気を許すが、何も進展しない。毎週土曜日にジンベイザメの水槽の前だけで、会うだけの2人。
そんな2人のゆっくり進む温かいストーリーだ。
「……はあ。やっぱ、叶葉さんってすごいですね…。」
冒頭だけなのに読んだ私の口からは感嘆のため息が出た。
創り上げたはずの話が本当の事実みたいで、読みやすいし感情移入がしやすい。
……中途半端に書いていた私とは大違いだ。
「そう?ありがとうね〜。」
と叶葉さんは、朗らかに笑った。
そして、
「……それに、これ本当の部分もあるしね。」
と、窓の外へ視線を移してからポツリと呟いた。


