Snow magic

『夜遅くにごめん。登録したよ。』
 
震える手で、文字を入力して恐る恐る送った。

……返信、いつ来るかな……、
 


『ありがとう……いつなら会える?話がしたい』

私の淡い心配を打ち消すようにピコンッと数秒で返信がきたが、いきなり核心を付く言葉に胸がビクッと跳ねる。

『い、いつでも。明日はちょっと無理だけど、明後日からなら。』

『じゃあ、明後日で。星瀬浜に11時でいい?』

『あ、うん。いいよ。じゃあ、明後日ね。』

『ん、おやすみ』

流れるようにすべてが決まっていった。

……まぁ、なんか柚燈らしい気がする。


久しぶりに"柚燈"を見た気分。 

フフッと柔らかい笑みをこぼした。

その夜は久しぶりにゆっくり朝まで寝れた気がしたんだ。