Snow magic

1つ目。
柚燈がいきなりいなくなった時、なにも知らないと言ったこと。

これに対しては、光杞も一緒。 

……柚燈のお願いで椛には、言わなかった。

でも、いま思うと本当なら柚燈は俺らにも伝えないで本当に失踪しようとしてたんだろう。


2つ目。
…俺だけ、ずっと柚燈繋がっていたこと。

柚燈はすべての個人情報を変えてから、俺にだけ電番を教えてくれた。


……多分、あいつは椛と離れても………


いや、
こんなこと考えても仕方ない。

俺は思考を止めて、立ち上がった。



「……もうまじ意味わかんねぇ。」

俺は心のなかで誰でもないなにかに八つ当たりするように呟いた。