「そ。なら、俺たちから聞くより柚燈から聞いたら?……あいつの、本当の気持ちを聞いたほうがいーと思うけど。」

とはっきりと言って、スマホを取り出し始めた。
 

……どうやら、話はもうないらしい。 

ちらっと隣を見ると光杞も何かを誤魔化すように頼んでいた飲み物を飲んでいた。



……はぁ。もう、なんにも、分からない。


柚燈に再会したこと。

光杞と桜也の反応。

柚燈がいなくなった理由。



私はなにも考えたくなかった。