「……。ねぇ……、光杞、桜也。」

ご飯も大体食べ終わって、一息ついたところ。

空気を探り合うようにみんな黙っていたから結局、話を始めたのは私。


……多分、この2人は何かを知っていると思ったから



「……。うん。何?」

……多分、何の話がわかってるんだろうな。

光杞の表情は、笑っていても少し硬かった。

「……。」

桜也は、黙っていると決めたのか窓の外へ視線をそらしたまま一切話に入ってこない。


「柚燈のことなんだけど、」
 
私は躊躇いながら単刀直入に聞いた。


「うん。」

光杞の私に合わせていた視線がユラユラ空中を揺れている。


「……っ、……。」


……、本当に、これは聞いていい話なの……?


光杞と桜也の態度を見てしまうと、どうしても言い出すのを躊躇ってしまった。



いや…、


それは、違う。