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「うわ…っ、寒……。」

「ですね。」


カフェを出た瞬間体に触れた風が冷たすぎて、一気に体の奥が冷えた。


……さっきの柚燈の姿を見たときみたいに。



叶葉さんに話を聞いてもらったあのあと、私たちは打ち合わせと作業をずっとしていた。

遅れて始めたせいで、カフェを出たときにはあたりは薄暗かった。



「じゃあね、椛ちゃん。」

「はい。」

叶葉さんの家は星瀬浜の奥のマンションなので駅前で別れた。