そして……、その日の夜。



「うっわぁ…!なに、これ……っ。」


私は思わず夜だってことも忘れて、叫び声を上げた。




入り江から見えた流星群があまりにもすごかったから。

すごいだけでは、語彙力がなさすぎるけれど。



アクア色が一番近いのだろうか。

水色の星が白く輝いて降ってくる。



まるで……、これ



「光る雨みたい……。」



「せーかい。これ、気温とか場所とか条件が合ったところで稀に見れる幻の流星群、通称レインスターだって。」

どうやら、心の声が漏れていたらしい。


少し離れたところの岩に腰を掛けていた柚燈が静かに教えてくれた。



こんな流星群二度と見れないと思ったし、そんな流星群を柚燈と見れてよかったと心の底から思った。