「じゃ、今日の夜玄関に迎えに行くね。…このことはハルたちとかにも内緒ね。」


最後に唇に人差し指を当てながら、ニヤリと不敵に笑った。


……そんな、ミステリアスな柚燈に私はいつもドキドキさせられていた。



何でも平均より上手いくらいにそつなくこなせる柚燈は自然と私の目を惹きつけて、優しい彼と一緒にいるうちに好きになってしまった。



……もう、このときからずっと彼に恋い焦がれていたんだね。