「え、ねぇ椛。」 「うん?どうしたの?」 「今日の夜、入り江行かない?流星群が見れるんだって。」 桜也を捕まえにいった光杞と、捕まえられた桜也が騒ぐのを後ろから2人で眺めていると、内緒話をするみたいにこそっと呟かれた。 「あっ、行きたい!」 話にめっちゃ食いついた私が面白かったのか、ふはっと吹き出してからまた話し始めた。 昔から、落ち着くから星は好きなのだ。