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「あ、おはよ。柚燈と光杞と桜也。」

私は、家を出ると同じように外に出てきた3人がいた。

柚燈と光杞と桜也の家は私の家のすぐ周りなのだ。

小さい頃は、よく行き来もしていた。



「ふぁ…おはよ、椛。光杞とハルも。」

「おっはよ〜!椛とユズと桜也。」

「ふぁ……、おはよ。まじ眠…、」



とその前日と同じように髪をぐしゃぐしゃかきあげながら、桜也が勝手に歩き始めたので毎日同じ映像を再生しているみたいって柚燈と光杞と笑い合いながら、後ろからついて行った。


こんな、のんびりした穏やかな雰囲気が漂っているのが私たち4人だった。


逆に、だから、上京して大学生になってもずっと一緒にいられたのかもしれない。



そんな中でも、柚燈とは1番仲が良かった。



一番最初に出会ったのがいつかなんてわかんない。


もう、物心がついたときにはいつも隣にいた。


もちろん、光杞と桜也も。



ただ、わかるのは柚燈といるときが一番安心するってこと。


ミステリアスでクールな割にすごく優しくて彼の隣に居るとすごく温かい。


それが、私がずっと彼に抱いていた印象。