残された2人だけ 光杞side
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「良かった〜2人とも仲が戻りつつあるみたいだね。」

パークに入っていく椛とユズを見てホッと息をついた。


「あぁ、良かったな。って、そんなのどーでもいいから早く屋内行こうぜ。マジ寒い。」

と桜也は隣で震えている。


「あはは…っ、そんな寒さムリだったっけ?」

ペンギンみたいな動きをする桜也に思わず吹き出してしまった。

めっちゃ、面白いんだけど……っ。


「ここと、家んとこじゃ温度違うだろ。」

そっぽ向いて言い訳じみと言葉を呟いた。

…もしかして拗ねた…?


「まぁ、そうだね。けど私も、せっかく来たんだし回りたいんだけど。」

「どーぞ、ご勝手に。」

棒読みの言葉が返ってきた。

桜也は、もう屋内施設の方へ体が向いていて置いていく気満々だ。


「…私一人で回れと?」

さすがにひどすぎない……?それが幼馴染に対する扱いなの?