「で?それで、どうなったわけ?」 

って、聞いてくる桜也の声は呆れ顔。

脱線した話を戻すように聞いてくる。

……なんか、桜也といるとめっちゃ気が緩むっていうか……、なんか私がテンション上がって呆れられるパターンが多い気がする……。
 
ってこれも置いといて。


「…やっと、あの椛が私を頼ってきたよ。助けてって。だから……、あの椛とユズを会わせる機会を作ってあげたいの。椛は絶対、自分から連絡は迷惑だって言ってできないから、さ…。」


私はそう言って寄りかかってくる椛のサラサラな頭をなでた。

これだけ話しているのに、椛はすやすや寝たままでいる。


……よっぽど、心身的に疲れたんだろうなぁ……。


「へぇ、あの椛が人を頼るなんてしたんだな。」

と結構驚いている。