「……。……おもろ。」 誰も聞き取れないくらいの声の大きさで呟き、スマホをを取り出しカメラを起動する。 カシャッ 静かな部屋なせいかカメラのシャッター音が爆音の音楽のように響いた。 「…フッ。」 ……結構、いい写真が撮れた。 今度柚燈にお守り代わりにあげることにしよう。 あとは、光杞を脅すときに使おう。 ……うわ、まじで俺、色んな意味で悪いやつになってる。 流石に自覚してやめたが、まだ笑っていた。 「……光杞、かわい。」 その笑いが……、何かは内緒だ。