「………。……やっと吐いた。あーあ、苦労したぜ。」 


「…は?」

何を言われるかと予想すれば、そんなもの360°をひっくり返された。



「バーカ。誰が、人の女奪うかよ。…中学の時から椛の隣はお前だけだよ。」

「……っ。」


……どうやら、ハルの手のひらで踊らされていたらしい。




「はぁ……。最悪なんだけど、…マジふざけんなし。」 

だるすぎて、机に突っ伏した。



「どちらかといえば柚燈がさっさと素直になればよかっただけ。というか、今日それを全部椛に言えばよかったんだよ。」

とまるで自分は何一つ悪くないです、みたいな口調だ。


はぁ……。
ため息しか出てこない。