君が描く夏を感じたくてのレビュー一覧
平均評価星数
5.0
投稿者:アールサートゥさん
「生きている」が生きて“いた”
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「生きている」は、人によっては強がりなんだと思います。特に、彼女のようなその言葉の最後が変わる瞬間が近い人は。 でもその強がりは眩しくて、温かい。大切にしたいものが見つかったから。 “私は現実を生きている” この言葉は、読者である私の中ではその瞬間だけです。 だけど彼女が届けたい人に届いたとき、確かに彼女は“生きている”。 私が本を閉じた後でも、いつまでも、生きて。 私にとっては、『「生きている」が生きて“いた”』ですがね。 あの人にとっては、『ここで“生きていた”んだ』かもしれませんよ。
2024/03/11 22:48