あっという間に学校が終わり、もう夜の18時。噂だと流星群は19時に流れるらしい。私は少しだけ興味があるので、外から見ようと思い家を出た。

「……星那、お待たせ」

 星那の家は目の前だから、一緒に見ようと約束していた。近所の人達も、一斉に外へ出てきた。

「ああ、寒いから風邪引くなよ」

「ん、ありがとう」

 すると、遠くの方から流星群がこっちへ流れてきた。

「うわあ、すごい」

「私、見るの初めて」

「綺麗……」

 そういう声があちこちから聞こえた。初めて見る流星群。夜の暗い闇に一つの流星群が輝いて見える。とても綺麗……。

「なあ、なんかこっちに来てない?」

「えっ……」

その後、信じられないことが起きた。流星群がどんどん下の方へ落ちていくのだ。

――それは、一瞬だった。流星群が何個も分裂してこの町に落ちた。そして燃え尽きた。

 私はその一瞬で、意識を失った。