笑い合っていると、休憩室の扉が開かれ、黒髪ストレートの美人女子高生が入って来た。


「莉音ちゃん!」

「やっぱその髪見慣れないなあ」


一緒に帰るために待ち合わせていた莉音ちゃんが迎えに来たのだ。


「花岡の妹として無理あるよなこれ」

「莉音ちゃん優秀だからね。対照的で逆にありっしょ!」


私達の会話に、莉音ちゃんはにこりと笑って先生に頭を下げた。


「ばか妹がご迷惑をお掛けします。」

「ばかは余分だよ!」


突っ込むと優しい笑顔が落とされて、私は嬉しくなって微笑む。

莉音ちゃんは、先生の言う通り優秀で、それでいて優しい自慢の姉だ。