君のいない明日を君と生きる
青春・恋愛
完
8
月居ルナ/著
- 作品番号
- 1716720
- 最終更新
- 2024/02/29
- 総文字数
- 19,743
- ページ数
- 12ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 8
「俺を忘れて幸せに生きてね」
そう言った君の顔は暗闇で見えなかった。
君と過ごした最期の夏は一生忘れられないから。
きっと私は君のいない明日も君と生きていくのだろう。
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君のいない明日を君と生きる
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キャラクター短編小説コンテストにエントリーしています。
テーマ「余命×純愛」
表紙はフリー素材をお借りしました。
❁・*:..。o○
公開.完結:2024.2.29
この作品の感想ノート
『誰の記憶にも残らず死んでいきたい』
そう望んだ湊斗が、自ら存在を消していくところは、読んでいてとても切なかったです。
それでも紬は湊斗との思い出をたくさん残すために奮闘していて。
無力だと嘆きながらも頑張る姿には心打たれました。
少しずつ湊斗のやりたいことリストが叶えられていって、それでも足りなくて、明日も会えるから、と紬が考えていたところは、考え方の差のようなものを感じました。
湊斗はきっと、今を生きることで一生懸命で。
明日が来ることに恐怖を抱いていただろうな、と。
だけど、紬にとっては明日は当たり前に来るもので。
たったそれだけのことなんですが、意気投合した2人の違いを感じてしまって、一気に切なくなりました。
そして最後、湊斗の想いを知って涙する紬に、とても胸を締め付けられました。
今をどれだけ後悔しないように過ごしても、悔いは残るものなのかな、と思いました。
素敵な物語を、ありがとうございました!
碓氷澪夜さん
2024/03/18 11:03
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