足元から少しずつ感覚がなくなっていく。
あぁ、私は、このまま消えちゃうのか…。
もう少し、君の隣を歩きたかったなぁ…。
世界ってどうしてこんなにも残酷なんだろう。
*
「は…っ!!!」
またこの夢か…。
今日は8月1日、私の誕生日。
今日で私は17歳になる。
そして、“私が消えるまで” あと1年。
やることはもう決まってる。あとは、やるだけ!
「澪ー!朝ごはんできてるよー!」
「はーい!!今行くー!」
うちには、お父さんしかいない。
お母さんは20歳のときに泡となり消えてしまった。
なぜならば、“人魚”だったから。
この世界には0.01%の割合で人魚がいる。
そして、お母さんは人魚だったのだ。
その血を受け継いだ私も、もちろん人魚。
ただ、世界にいるほとんどは人間だから、人魚といってもずっと水に触れていなかったら見た目は人間。
だから、見分けがつかなくてものすごく珍しいの。
私は、友達にも自分が人魚という事は話してないから、知っているのはお父さんと私だけ。
「澪ー?起きてるのーーーー?」
「あっ、はーい!起きてるー!」
リビングへ行くとふわっと甘い香りがする。
「おはよう!もしかして今日、ホットケーキ!?」
「おはよう、そうだよ。澪が好きなホットケーキ。」
「やったぁ、ありがとう、お父さん!」
「あぁ、そうだ。お誕生日おめでとう、澪。」
お父さんは今にも泣きそうな笑顔でそう言った。
「ありがとう。もうっ、そんな顔しないでよー!」
「はは、ごめんごめん。今日は何時に帰ってくる?」
「んー、6時かなぁ。」
あぁ、私は、このまま消えちゃうのか…。
もう少し、君の隣を歩きたかったなぁ…。
世界ってどうしてこんなにも残酷なんだろう。
*
「は…っ!!!」
またこの夢か…。
今日は8月1日、私の誕生日。
今日で私は17歳になる。
そして、“私が消えるまで” あと1年。
やることはもう決まってる。あとは、やるだけ!
「澪ー!朝ごはんできてるよー!」
「はーい!!今行くー!」
うちには、お父さんしかいない。
お母さんは20歳のときに泡となり消えてしまった。
なぜならば、“人魚”だったから。
この世界には0.01%の割合で人魚がいる。
そして、お母さんは人魚だったのだ。
その血を受け継いだ私も、もちろん人魚。
ただ、世界にいるほとんどは人間だから、人魚といってもずっと水に触れていなかったら見た目は人間。
だから、見分けがつかなくてものすごく珍しいの。
私は、友達にも自分が人魚という事は話してないから、知っているのはお父さんと私だけ。
「澪ー?起きてるのーーーー?」
「あっ、はーい!起きてるー!」
リビングへ行くとふわっと甘い香りがする。
「おはよう!もしかして今日、ホットケーキ!?」
「おはよう、そうだよ。澪が好きなホットケーキ。」
「やったぁ、ありがとう、お父さん!」
「あぁ、そうだ。お誕生日おめでとう、澪。」
お父さんは今にも泣きそうな笑顔でそう言った。
「ありがとう。もうっ、そんな顔しないでよー!」
「はは、ごめんごめん。今日は何時に帰ってくる?」
「んー、6時かなぁ。」