【世界観】
・西洋風の異世界ファンタジー的な舞台設定
・主人公は王国に所属し、爵位が存在する
・戦争中の帝国が隣国。その他、中立国家、聖教国家などがある
・主人公がいる辺境伯領は隣国と接するところにあり、いつも小競り合いが起きている
・魔法はあるが、使える人の数は少ない。本当に強い魔法の持ち主は、ほとんどが王城に人材として吸われている(魔法が使える事自体が、出世の特急券)
・辺境伯家には、少しだけ魔法使いがいるが、敵国も自国も、小競り合い時の主な戦力は歩兵と騎馬兵
・両者の国境にはそれぞれ壁を立てており、両者の壁の間は別名『緩衝地帯』と呼ばれている
・魔物などはいない……筈だったのだが、物語が進むと国以外の脅威として出てくる(ただし数巻先の話。最初はいないものとする)

【主要キャラクターの説明】
名前 : サディア・ブラドリス(辺境伯令嬢)<二週目は、7歳>
 
①特徴
 銀髪に灼眼の瞳(本の中の死神のような見た目)
 黙っていれば、お淑やかに見える。

②行動原理/目的
 逆行前の結末を変える(これからは散々出しゃばって、両親の死を回避し、戦争で消える命を減らす)。人々のために、より良い世界を。
 
③魅力
 逆行によって色々と吹っ切れ、「自分のやりたいようにやる。自分でどうにかする。もう他人任せにしたり、身を引いたりしない。諦めない」という強い精神性を持つに至る。
 達観した、冷めた性格に見られやすいが、仲よくなると人情を捨てきれない面もある。
 
④補足事項
 逆行前は、継母と異母兄から虐げられていた。
 一人で背負いがちな彼女を(逆行前で頼る人がいなかったから癖になってる)、ライードが協力者として助け支える。
 周りからは女性、しかも死神の色を持つの軍師候補として、反発や偏見の目と闘う。
 勉強はできるが、芸術方面(特に絵)は壊滅的。考え事をして煮詰まると、つい頭を冷やすために冷水を被ったり、川や湖にプカーッ浮かびたくなる。


名前 : リリ・ブラドリス(辺境伯第二夫人・サディアの実母)
①特徴
 金髪にワインレッドの瞳。
 お淑やか。病弱。

②行動原理/目的
 争い事を好まない。
 
③魅力
 人の顔色や内心を読むのが得意(観察眼に優れている)。病弱であり社交界に顔を出す日数は限りなく少ないのに「社交界の知性」と呼ばれるほど、周りに慕われ尊敬されている。
 誰に対しても優しく、母親と物理的に引き離された後のバーテンに対しては、実母のように包み込み、接し、更生への道を切り開く。
 
④補足事項
 一度目の人生では、サディアが子供の頃に病死していた。
 しかし二度目ではサディアの奮闘(リリ譲りの観察眼とリリから教わった人心掌握術で、凄腕の医者を連れてきた)のお陰で回復し、その後のサディアの成長を見守る。


名前 : バーデン・ブラドリス(辺境伯子息・サディアの異母兄)<二週目は、11歳>

①特徴
 生意気そうな顔。赤髪に茶色の瞳。(父親と同じ色)

②行動原理/目的
 有頂天、自分が一番、崇めろ!→反省。後にブラドリスのために(悔しいので、絶対に『サディアのため』とは言わない)
 
③魅力
 逆行前ではどうしようもない奴だったけど、逆行後改心してからは、サディアの喧嘩相手(本気じゃない、じゃれ合いみたいなやつ)になっている。素直じゃない。口癖は「ち、ちっげーし!」
 
④補足事項
 逆行後は、サディアと跡目争いをするライバル的な立ち位置に。ただし性格がひね曲がっているので、ことごとく失敗する。
 母と物理的に距離を取らされて以降は、少し性格もマシになる。


名前 : ノノリナ・ブラドリス(辺境伯夫人、バーデンの実母)

①特徴
 上流貴族の育ちがいい女性。見下し顔。金髪に栗色の瞳。

②行動原理/目的
 息子のため(という建前を持ってその実自分のためだけど、本人は無自覚)
 
③魅力
 ある意味『息子のため』を貫いた人。人目を気にはするものの、本質的には息子のためになら手段を選ばない。子ども相手に虐めもすれば、息子に洗脳も、人殺し(間接的に)もする。如何にしてバレずにそれらをするかを考えるような性格。
 
④補足事項
 サディアに当主候補・ブラドリス家の宰相候補の座を奪われた事で、彼女はサディアに危害を加えようと強行。バレて僻地(領地の辺鄙な場所)に幽閉される事になるけど、まだ息子の将来を諦めていない。
 実は逆行前にサディアの父・母を殺した犯人。



名前 : ダスト・ブラドリス(辺境伯家当主、サディアの実父)

①特徴
 赤髪に茶色の瞳。

②行動原理/目的
 領地のため。国のため。
 
③魅力
 自分の仕事が人の命を、家族の命を守るものだという強い責任感を持っている。
 堅物で言葉少な。口下手。
 
④補足事項
 一度目では、リリを亡くした悲しみから仕事に没頭し、周り(家庭)が見えていなかった。
 二度目では、リリにやんわりと諭されたり子供たちの将来に目を向けたりと、不器用ながらに当主とお父さんの二足の草鞋を立派に履けている。