これはとある寒い国での物語である。
純白な雪がふわりと空を舞っている。
あたり一面が真っ白な銀世界へと変わっていく。
そんな中、誰にも見つからないような深い森の中に隠れている、1つの家がある。
温かみのある雰囲気の木目調が目立つその外観に可愛らしい赤い屋根。


その家の主人(あるじ)はなんと・・・サンタクロースだった!


だがその家に住んでいるのは、サンタクロースだけではない。
他にもた〜っくさんのエルフが住んでいる。
尖った耳が特徴の可愛い妖精。
サンタクロースのお手伝いを行う助手的な存在である。


その役割は主に3つある。
1つ目は、おもちゃの製造、包装すること。
2つ目は、子供たちが良い子にしているか実際に家に行き、観察し報告すること。
3つ目は、サンタクロースと一緒にプレゼントを届けにいくこと。


特に2つ目の仕事は責任重大で危険である。
プレゼントを渡すかの判断がエルフたちの報告で決まってしまう。
そしてエルフが子供に会うときにはいくつかルールがある。
①子供に名前をつけてもらう
②エルフは子供に欲しいもののお手紙を書いてもらう
③子供はエルフに触ってはならない
④子供の親に見られてはならない

このルールの中で最も難しいのが③子供はエルフに触ってはならないというルール。
もちろん、エルフから子供と触れ合いに行くのもダメだ。
子供は好奇心旺盛なので何でもまず触ろうとする。
だが、エルフは触られるとサンタクロースにかけてもらった魔法(マジック)がとけてしまう。


こんな大役に選ばれるということはサンタクロースから信頼されている証拠であり名誉あることである。
この大事な仕事を任されたのは・・・。