「ところで、あなたは？」
俺がそう尋ねると、青髪の女神？は話し始めた。
「私はサフィーと申します。死者、特に無念のある人に対しての裁きを行っている者です。裁きと言っても世界に飛ばすつまりは、転生という形を取らせていただくということですね」
「転生…」よく漫画とかで聞く単語だ。
「それで、俺はどうなるんだ？」
と、サフィーに問うと
「あなたは、やりたいことを残して死にました。ですので、転生が可能になるということです。また、転生される世界についてはこちらからは選べないのでご了承ください。」
「な、何だと！？選べないって！美女たちとハーレムできないということか！？」
「ええ、そういうことです」
「そ、そんな…」
俺は、厳しい現実を受け止めることしかできないのだ。
「ただ、運が良ければいい環境に恵まれるかもしれませんし、そうでない場合もありますが…」
これは…もう。運だな俺の土俵じゃない。終わった…。小学生の時から運がなかったから無理だ…
「さて、心の準備は決まりましたか？」
「もう！一か八かだ！やってやるよ！」
「そうですか…」
「では、新たな人生の扉を開きましょう。そうしたら、会いましょう…」
「ん？なんか最後言った？」
「いえ何も」
「扉よ！開けっ！」
とサフィーが言うと目の前に大きな白い扉が現れガタッと開いた。空いた扉の向こうは霧がかかっているみたいな感じで何も見えなかった。
「それでは！よい第二の人生を！」
そして、俺はその扉の中へ入った。