アイリス:花言葉「よいメッセージ」
送るか、送らないか。
スマホの前で悩むこと、かれこれ一時間。
たった一通のメッセージが運命を大きく変えることだってある。
告白をするわけでもないのに、心臓が大きく脈打つほど緊張していた。
日常のほんの少しの会話から拾って、一生懸命作った共通の話題。
彼が好きな映画を観て、彼が好きな音楽を聴いて、彼が好きな漫画を読む。
同じものに触れても、同じ気持ちになれるわけではないけれど、私がおすすめのものを観たり聴いたりするたびに、彼は喜んでくれた。
スマホに打ち込んだ『今度映画観に行かない?』という誘い。
今日話題に上がった、彼のおすすめ映画の続編が来週から公開される。
もしかしたら誰かと観に行く約束をしているかも。
そんなことを考えて悩んで、スマホを一旦枕の上に置いての繰り返し。
23時に変わる1分前。
ようやく決心がついて、震える指先で送信ボタンを押した。
返事が気になって、そわそわしながらベッドの上で寝転がる。
5分後に届いたメッセージを、私はすぐには開けない。
断られたらどうしよう。薄目を開けて、そっと通知を見る。
『今から電話していい?』
その返事を読んで、驚きと嬉しさのあまり私は枕に顔を押しつけた。
送るか、送らないか。
スマホの前で悩むこと、かれこれ一時間。
たった一通のメッセージが運命を大きく変えることだってある。
告白をするわけでもないのに、心臓が大きく脈打つほど緊張していた。
日常のほんの少しの会話から拾って、一生懸命作った共通の話題。
彼が好きな映画を観て、彼が好きな音楽を聴いて、彼が好きな漫画を読む。
同じものに触れても、同じ気持ちになれるわけではないけれど、私がおすすめのものを観たり聴いたりするたびに、彼は喜んでくれた。
スマホに打ち込んだ『今度映画観に行かない?』という誘い。
今日話題に上がった、彼のおすすめ映画の続編が来週から公開される。
もしかしたら誰かと観に行く約束をしているかも。
そんなことを考えて悩んで、スマホを一旦枕の上に置いての繰り返し。
23時に変わる1分前。
ようやく決心がついて、震える指先で送信ボタンを押した。
返事が気になって、そわそわしながらベッドの上で寝転がる。
5分後に届いたメッセージを、私はすぐには開けない。
断られたらどうしよう。薄目を開けて、そっと通知を見る。
『今から電話していい?』
その返事を読んで、驚きと嬉しさのあまり私は枕に顔を押しつけた。