ロンリーコンとショタッコンが同じ宿屋に泊まることになった。そのため、一緒に食事を食べるのが五人になった。
なぜ、五人なのかって?
オーブナーも一緒に食べるようになったのだ。大人がいると子どもの分が無くなると心配だと言っていた。だが、実際は前より食べる量が増えた。
「リックくん俺の分もあげるよ」
「天使様にはこれをお供えしよう」
僕とマリアは、二人からどんどん皿に食事が盛られていくのだ。
「それは俺の役目だ」
それをオーブナーが阻止して、僕達の皿に盛り付けてくれる。どこか本当の家族みたいな食事風景に僕とマリアもついつい笑ってしまう。
その度にロンリーコンとショタッコンはなぜか祈っている。本当に変わった二人だ。
「それでお前達は今日どうするんだ?」
「リックくんのために糸を取ってくる」
「天使様のために糸を取ってくる」
二人は僕達のために、森の中に糸を探しに行くことが増えた。コボルトが増えてから魔物の生態分布が変わったのか、目当ての魔物に出会えていないらしい。
「リックはどうするんだ? また謎の武器屋を探すのか?」
オーブナーは魔女の武器屋ではないかと言っていた。魔女が気まぐれにお店をやっていることが過去にもあったらしい。
でもあの人はきっとドワーフなのだろう。お話に出てくる魔女は、背丈は高くて胸が大きいと聞いている。
ここ数日ずっと謎の武器屋を探しているが、未だに見つかってはいない。
「んー、今日は僕もモススのために薬草探してくるよ」
それにここ最近モススの調子が悪そうだ。前は僕の頭に乗っていることが多かったが、どこかに隠れていることが増えた。
マリアや毛玉に聞いても、二人ともどこにいるのか知らないらしい。
きっと体調が悪いことを心配かけないように隠れているのだろう。
だから、僕は元気になる薬草をモススのために持ってくるのが役目だ。
「リックがいるならお前は留守番だな」
「なぜだ! むしろ俺がリックくんと二人で――」
「ショタッコンは留守番だな。それに今日は俺も行くぞ」
ショタッコンは食堂の机に顔を伏せていた。そんなに森に行きたかったのだろうか。
オーブナーとロンリーコン、そして僕の三人で魔の森に行くことになった。
基本的に宿屋に人がいないといけないが、マリアだけは心許ないので、誰かはマリアと過ごすことになっている。
「僕の代わりにマリアをよろしくお願いします」
ショタッコンにマリアのことをお願いすると、さっきまで落ち込んでいたのが嘘のように喜んでいた。
「最近リックがショタッコンの扱いをわかってきたな」
「お前もマリアに絆されているけどな」
「いや、俺は自分のプライドと意思で――」
「私のために糸を探しに行ってもらってすみません」
「天使様のありがたきお言葉感謝しています」
ロンリーコンはマリアに向かって祈っている。基本的にロンリーコンはマリアの願いなら何でも聞いてくれそうだ。
いつか病気の話をしたら、二人ともエリクサーを探してくれるだろう。
僕達は準備をすると三人で魔の森に向かった。
頭の上には誰も乗っていないため、少し寂しい森の探索になりそうだ。
なぜ、五人なのかって?
オーブナーも一緒に食べるようになったのだ。大人がいると子どもの分が無くなると心配だと言っていた。だが、実際は前より食べる量が増えた。
「リックくん俺の分もあげるよ」
「天使様にはこれをお供えしよう」
僕とマリアは、二人からどんどん皿に食事が盛られていくのだ。
「それは俺の役目だ」
それをオーブナーが阻止して、僕達の皿に盛り付けてくれる。どこか本当の家族みたいな食事風景に僕とマリアもついつい笑ってしまう。
その度にロンリーコンとショタッコンはなぜか祈っている。本当に変わった二人だ。
「それでお前達は今日どうするんだ?」
「リックくんのために糸を取ってくる」
「天使様のために糸を取ってくる」
二人は僕達のために、森の中に糸を探しに行くことが増えた。コボルトが増えてから魔物の生態分布が変わったのか、目当ての魔物に出会えていないらしい。
「リックはどうするんだ? また謎の武器屋を探すのか?」
オーブナーは魔女の武器屋ではないかと言っていた。魔女が気まぐれにお店をやっていることが過去にもあったらしい。
でもあの人はきっとドワーフなのだろう。お話に出てくる魔女は、背丈は高くて胸が大きいと聞いている。
ここ数日ずっと謎の武器屋を探しているが、未だに見つかってはいない。
「んー、今日は僕もモススのために薬草探してくるよ」
それにここ最近モススの調子が悪そうだ。前は僕の頭に乗っていることが多かったが、どこかに隠れていることが増えた。
マリアや毛玉に聞いても、二人ともどこにいるのか知らないらしい。
きっと体調が悪いことを心配かけないように隠れているのだろう。
だから、僕は元気になる薬草をモススのために持ってくるのが役目だ。
「リックがいるならお前は留守番だな」
「なぜだ! むしろ俺がリックくんと二人で――」
「ショタッコンは留守番だな。それに今日は俺も行くぞ」
ショタッコンは食堂の机に顔を伏せていた。そんなに森に行きたかったのだろうか。
オーブナーとロンリーコン、そして僕の三人で魔の森に行くことになった。
基本的に宿屋に人がいないといけないが、マリアだけは心許ないので、誰かはマリアと過ごすことになっている。
「僕の代わりにマリアをよろしくお願いします」
ショタッコンにマリアのことをお願いすると、さっきまで落ち込んでいたのが嘘のように喜んでいた。
「最近リックがショタッコンの扱いをわかってきたな」
「お前もマリアに絆されているけどな」
「いや、俺は自分のプライドと意思で――」
「私のために糸を探しに行ってもらってすみません」
「天使様のありがたきお言葉感謝しています」
ロンリーコンはマリアに向かって祈っている。基本的にロンリーコンはマリアの願いなら何でも聞いてくれそうだ。
いつか病気の話をしたら、二人ともエリクサーを探してくれるだろう。
僕達は準備をすると三人で魔の森に向かった。
頭の上には誰も乗っていないため、少し寂しい森の探索になりそうだ。