【1・物語の設定・主要キャラクターの説明】

□物語の世界観

・舞台はスキルを持つ冒険者が魔族の残党を討伐して稼ぎを得る異世界。冒険者ギルド、冒険者養成機関(学園)などの機関が存在する。
・この世界はかつて魔族が支配していた。人類は神の祝福により、スキルを授かったことで魔族に対抗する力を得て、魔王を封印することに成功する。これにより魔族の勢力は弱まったが、多くの魔族は辺境で力を蓄えながら生活している。人類はスキルを持つ冒険者たちを育成・支援することで、魔族の残党を粛清中。

□主要登場人物のキャラクター紹介

◆アレン
 主人公。元々26歳だがタイムリープして16歳から人生をやり直す。
 性格は優しくてお人好し。困っている人には無条件で手を差し伸べる。誰よりも強くて優しいアレンは、二度目の人生では仲間をはじめ、多くの人に愛される冒険者になっていく。パーティーのルーシー、リーゼロッテからも異性として好かれる。
 所持スキル【跳躍(リープ)】は対象を跳ばすスキルだが、その対象には【時間】も含まれる。『あるべき時間の流れから離脱可能な時空間操作』が可能で、時間跳躍以外にも対象に流れている時を加速・減速させることができる(ヘイスト、スロウのイメージ)。なお、普通に物体を跳ばすことも可能。
 この世界では「時間跳躍は災厄をもたらす」とされているので、アレンは時を操れることを隠して学園生活を送っている。そのせいで学生時代から【跳躍】はハズレスキルだと認識されており、クラスメイトのヒューゴからいじめを受け、卒業してからも雑用としてヒューゴのそばに置かれて酷い仕打ちを受けている。
 ヒューゴにパーティーを追放されてからは、今度こそ信頼できる仲間と楽しい旅がしたいと思い、時間跳躍で過去にタイムリープし、二度目の人生をやり直す。

◆ルーシー
 アレンの幼馴染。銀髪。セミロング。前髪はヘアピンでとめている。
 おっとりマイペースだが、芯の強い少女。アレンにだけは甘えたり、ワガママを言ったりと、好意と信頼を寄せている。恋のライバルであるリーゼロッテとは、アレンを巡ってよく言い争いをしている。なお、誰にでも敬語を使う。
 所持スキルは【大清泉(ウンディーネ)】。水を生み出し、操作するスキル。攻撃だけでなく、回復にも長けている。

◆リーゼロッテ
 同学年最強の美少女騎士。アレンに負けて以後、彼の強さと優しさに惹かれる。
 金髪縦ロールで巨乳。ツンデレ女子。自信家かつ高飛車であり、撃たれ弱い一面もあるが、彼女の弱さをアレンがすべて優しく包み込む。
 所持スキルは【暴食(ベルゼブブ)】。スキルによる攻撃や効果を無効化することができる。

◆ココ
 保健室登校の謎多き美少女。誰にも心を開かなかったが、アレンに懐く。
 容姿はゴスロリ少女。見た目からは想像もできない大人びた口調で話す。口が達者で、ルーシーとリーゼロッテに舌戦で勝つ。
 少女の姿をしているが、正体は魔王の側近の一人ヴェロボロスと呼ばれる、大型のゾンビの王。防御力が高く、打撃は通じない。弱点は回復系スキルやアイテム(ポーションを与えると、逆にダメージを受けるイメージ)。
 特殊能力は【貸借契約(バッド・コントラクト)】。対象の人物に自身のステータス(力、素早さなど)を一部貸すかわりに、対象の人物のスキルを借りる(奪う)ことができる。対象はヴェロボロスにスキルを借りられている間、自身のスキルを発動することはできない。

◆ヒューゴ
 アレンの同級生でいじめっ子。冒険者機関を卒業した後、チーム『雷霆』を結成。アレンを雑用係として強引に加入させ、酷い仕打ちをし続け、最終的に彼を追放した。
 所持スキルは【発電(ジェネレーター)】。体に電気を蓄えて放電する。威力はあるが、放電可能になるまで時間がかかるため、使い勝手の悪いスキルである。