皆さん、はじめまして。作者の♪(おんぷ)です。

 『はじけろ!コーラ星人』も序盤が終わり、彼らの目的や過去が明らかになりました。今後は各キャラクターの個性に注目するような展開となっていきます。
 そこで、改めて登場人物紹介を行いたいと思います。
 単なる紹介ではなく、どうやってキャラクターが生まれたのか、どのような裏設定があるかといったところまで踏み込んでみます。

 1.なぜ7人なのか

 本作はおおまかなストーリーを先に思いついていたため、キャラクターはあとで考えることとしました。
 内容的に様々な役割が必要となるため、大体7人前後必要かなと思いましたが、そこで七福神を思い出し、モデルとしました。
 例えば、イチローは恵比寿、カトーは毘沙門天、サクラは弁財天、ボスは布袋尊といったベースとなるモデルを割り当てました。
 ここで問題がありまして、七福神は女性が1人だけであとは老人や中年の男性なんです……。
 これはバランスが良くないということで寿老人については真逆にした少女ハカセが誕生しました。

 2.キャラクターの性格
 
 本作は7人のドタバタ劇なので、他の登場人物は多くありません。
 そのため、7人の性格や思想をより濃いものにする必要がありました。
 しかし、作家が知らない世界のキャラクターはやはり上手く書けないもので、7人分となるとなかなか苦戦してしまいました。
 そこで7人の中でもストーリーの中心となる3人としてイチロー、ハカセ、サクラに私の性格をばら撒きました……。
 なので恥ずかしながら……この3人を混ぜたような性格が私ということになります。
 ちなみに私もコーラ大好きの舌貧乏です……。
 
 3.キャラクター紹介

 【イチロー(アダム)】

 イチローは恵比寿をモデルとしていて、温厚で自堕落。ジャンクフードが好きです。
 人と話す際に「氏」を付けて呼ぶクセがありますが、ハカセだけには付けていません。これはイチローがハカセを妹のように扱っているからです。
 彼の能力は全て平均的で突出したものがない、至って普通の人ですが視力だけはずば抜けています。
 視力が良いためか、細かいところまでよく見ており、そのおかげなのか情報分析は得意です。

 彼の名前を見たほとんどの方は野球界のレジェンド選手を思い浮かべたかと思いますが、全く関係ありません。
 平凡な人ということで、ありきたりな名前を付けたということです。
 ただ……せっかくなので、レジェンド選手が着ていたような変なTシャツを着せたりすることがあるかもしれません。
 
 【ハカセ(ベラ)】

 ハカセは寿老人をモデルとしていて、頭脳明晰、真面目でプライドが高い少女です。
 本人はまだ気付いていませんが、イチローに特別な感情を抱いています。
 その気持ちに気付くことはあるのかは現時点では分かりませんが、現時点では大人に戻ることが先だと思っています。

 天才的な頭脳を持ってはいますが、子供っぽい悪戯や暴走をすることも多々あります。

 【カトー(チャールズ)】

 カトーは毘沙門天をモデルとした戦闘員です。
 非常に高い戦闘能力を持つにも関わらず、常にサクラに振り回されている残念な人物です。
 その影響なのか母性に飢えており、かわいいメイドにメロメロとなるシーンもありました。
 逆に凶暴な女性が嫌いなのでサクラとは仕事上の付き合いと割り切っています。

 最初に書き始めた頃は主役級の活躍だったのですが、何度も書き直しているうちにどんどん残念なキャラとなっていきました。
 今後どこかで大きな活躍をさせてあげたいとは思っています。

【ボス(ダニエル)】
 
 ボスは布袋尊をモデルにしており、そのままのイメージで肥満な中年として書いています。
 布袋尊はこれといって目立つ特徴が無いため、悪人顔の元政治家という属性を付けてリーダーとしました。
 作者としては、書きにくいキャラです。

【サクラ(エマ)】

 サクラは弁財天をモデルとしており、宇宙一の美女という設定で書き始めました。
 ところがそれだけではつまらないということで、ギャップのある要素を足していった結果、豪傑・酒豪・大食い・偏食・凶暴というクセの強すぎるキャラとなってしまいました。
 その結果、カトーの役割はサクラに取って代わられることが多々発生しました。

 乱暴なキャラですが、根はとても優しく、ハカセの成長を一番近くで見守っています。
 また、ハカセのイチローに対する特別な気持ちにも唯一気付いており、心から応援をしています。
 ファッションや美容を重要視しており、これは自分の美と真剣に向き合って努力していることを意味しています。
 言動からは想像しにくいのですが、かなりの努力家なのです。
 頭で考えるより勘で行動することが多く、そのため勘が冴えており誤魔化しが効かない面倒なタイプでもあります。

 特徴をどんどん加えていった結果、作者の私に一番近いキャラとなっており、サクラだったらどう行動するかなと考えるとどんどんアイディアが浮かんできます。
 何かトラブルを起こす場合には起点となることも多いかもしれませんね。

【ナカマツ(フレデリック)】

 ナカマツは福禄寿をモデルとした老人です。医師として特効薬の研究をしていますが、あまり成果は良くないようです。
 大の健康オタクの上、筋トレ好きのマッチョマンでもあります。
 彼には秘めた思いがあるのですが、その思いは他の6人とは異なっていると考えているため、誰にも相談できずに悩んでいます。

 彼の名前を決めるとき、ドクターだから……と考えたら2人ほど名前が浮かんだのでその一人を使わせてもらいました。

【エディ(ジョージ)】

 エディは大黒天をモデルにするつもりでしたが、正直全く上手くいっていないキャラです。
 大黒天のキャラが他の神様と被っている部分も多いため扱いづらいためです。
 そういえば小槌を持っていたなということでハンマーを使うメカニックをさせました。

 キャラのセリフは誰だか分かるように性格を反映したいのですが、特徴が無い人だと難しいため苦戦しました。
 そこで彼だけは『洋画吹き替え風の話し方』というキャラ付け優先の逆アプローチをしたため、後から性格が決まりました。
 もしこの作品が漫画だったら、彼のセリフだけ吹き出しではなく字幕になっていることでしょう。
 そして、話し方が特徴的すぎるため、台詞回しに作者の私が苦労する結果になりました。

 話し方が特徴という使いづらいキャラなので、極度の方向音痴という属性を付けて船に閉じ込めておくことに……。

 ――

 今回はこのくらいにしておきます。
 ところで、彼らの本名にはある法則があるのですが、分かりますか?