高校2年生って言えば青春真っ盛りなキラキラと輝いている時ってイメージがあった。
私もいつか少女漫画のようなキラキラした恋がしたいと思っていた。出会いはどんなであれ、相手とちゃんとした恋をしてみたいと思っていた。
「あ、そういえば冷泉さんも今日から新学期って言ってなかった?」
「そうそう。とうとう受験かーってつぶやいてたよ」
思い出したように紗夜が話しかけてきた。
実は遥陽さんの学校も今日から新学期。とうとう3年生になった遥陽さんは朝から受験嫌だみたいなメッセージを送ってきた。
それを見ながら笑ってしまったけど、これからどうなるんだろうという不安も同時に襲ってくる。
私は高校2年生。遥陽さんは高校3年生。
1個しか歳が違わないのに、なんだか一気に大人に感じてしまう。
「ウチの彼氏も似たようなこと言ってたわー。なんだかんだ言って進学希望なんだね。冷泉さんとウチの彼氏」