ーピピピ、ピピピ……。
部屋に鳴り響くスマホのアラーム。私はすぐに手を伸ばしアラームを止めた。
そして遥陽さんにおはようのメッセージを送り、部屋のカーテンを開ける。シャっという音と共に太陽の眩しい光が部屋の中に降り注ぐ。
「……いい天気」
空を見ると雲ひとつない青空が広がっていて、今日はまさに“デート日和”だった。
ーピコン。
空を眺めているとスマホが震えてメッセージを受信した。多分遥陽さんだろうなと思って開くと案の定、遥陽さんからだった。
『おはよう!めっちゃいい天気だね!まさにデート日和だ〜』
「ふふっ」
メッセージの内容を見て思わず笑ってしまう。だって私と同じことを思っていたのだから。
それから少し遥陽さんとメッセージのやり取りをしてからデートの準備に取り掛かった。
「変なところはないよね?」
準備が無事に終わり、何度も何度も鏡を見て変なところがないかチェックする。