そんなことを考えながらその日のメッセージのやり取りを終えておやすみと送る。
週末の日曜日。
なんだか小さな約束をしただけで気持ちが一気に上がった。日曜日、楽しみだな。
どんなことを話そう。
どんな声が聞けるのかな。
その日から頭の中は遥陽さんとの電話のことで頭がいっぱいになっていった。
***
「え?冷泉さんと電話するの?」
「ちょ、紗夜声が大きいよ!」
翌日の体育の時間。
私は早速電話の約束をしたことを紗夜に話した。紗夜は驚いたように目を丸くし、私を見ている。
大きな声で反応されたので思わず私は紗夜の口を抑えた。
「ごめんごめん。マジですか!えー、すっごい進歩じゃん!あの電話嫌いな初優が!」
「……紗夜、言い過ぎ」
私が電話嫌いなことを知ってる紗夜は感心したように何度も頷く。紗夜の言い分は当たっているけどなんだか面白がってない?